私の彼氏は、私の友達が好き。2

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それから、登坂くんと一緒に帰るのが日常になって、
登坂くんのお昼は購買のパンに変わっていた。


その理由は教えてはくれなかったけど、
キコちゃんと喧嘩した様子もなくて憶測すら立てることは出来やなかった。





夏の風も秋の匂いを運んできて、
気がつけば冬になり、

11月のカレンダーがめくられて12月になった。






私の髪の毛もすっかり元の栗色に戻っている。







【放課後、会えないかな？】






直人先輩からLINEが来たのは昼休み。




私は携帯から目を離すと
隣で白い息を吐きながらサンドイッチを食べる登坂くんを見た。





寒いなら教室で食べようと、何度も提案したけど、


この1年間は絶対屋上で食べるって決めたらしい。

この前震えながら話していた。





願掛けしてるんだって。


もちろん、願い事の内容は知らない。





『あのさ、』

「ん？」

『放課後直人先輩に会いに行くね』
「なんで？」





間髪入れずにそう言われて、少し笑いそうになった。






『多分ね、推薦入試の結果、今日だから』

「うん。で？」







なんだか少し機嫌悪くなったみたい。






『ほら、入試前にお守り渡したから、報告、してくれるんだと思う。』

「ふーん。行けば？」







登坂くんとはだいぶ打ち解けて、話だってこうやって普通にできるようになった。




けど、たまに分からなくなる。

だから自分に都合のいいように錯覚してしまう。




もしかして、嫉妬してくれてるの？




なんて。

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