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ラウール side
全員共有で見ることの出来るそのスケジュールアプリは、リアルタイムで更新される優れもの。今日の日付のところにはみんな【YouTube撮影】と入れられている。
阿部
「お嬢があんななってるのはね、これ」
スイ、と横にスライドされて出てきた明日の予定。
それぞれにそれぞれの仕事が入ってる中、Aちゃんの明日のスケジュールは【レコーディング】だった。
宮舘
「お嬢ね、昔っから歌うのに苦手意識があってね」
ラウール
「あんなに上手いのに？」
目黒
「ハイトーンのフェイクとかやばすぎるよね」
阿部
「お嬢はどうひっくり返っても女の子だからさ、喉だって女の子なんだよね」
向井
「でも、結構原キーで歌ってるやん。女の子にとっちゃ低いと思うねんけど、全然歌えとるよね？」
阿部
「今となってはね。努力の賜物だからあれ」
深澤
「ほんと最初の時なんて、ハイトーンの音程しか出なくて浮きまくりでさ。20代男の低い声の中に1人高くて悪目立ちするからって所からなんだよね、苦手だって言い始めたの」
宮舘
「声変わり前の中学生の中に混じってたら違和感ないんだけどね、俺らとだとどうしても、ね」
目黒
「そうだったんだ…」
阿部
「いい喉持ってるし綺麗なのに勿体ない、って翔太がボイトレつけるようになって低いのと高いのとファルセット？3つだっけ？」
深澤
「3オク？2.5？くらい」
阿部
「そのくらい出るようになったわけよ」
目黒
「2.5オクターブも出んの…やば…」
向井
「でもまだ苦手意識あんねやな…」
宮舘
「なかなか変わるもんでもないからね。それに今回はただ歌うだけじゃなくてレコーディングだし」
深澤
「音源として残る、って考えたらそうなるわな」
意外だった。
ダンスもアクロバットも上手くて、演技も上手で、スタイルもいいし顔もかっこいい。運動神経も抜群だし、耳も良くてリズム感も良い。透き通るハイトーンに伸びるフェイク。そんなAちゃんを、見て、憧れて、追いかけて、隣に立った。本当に完璧で自分が女の子だったらこんな人大好きになっちゃうに決まってる、ってそう思うくらい素敵なAちゃん。
そんなかっこいいAちゃんにも苦手なことあるなんて。
少しだけ、ほんの少しだけ親近感が湧いた。よかった、ちゃんとAちゃんも苦手なこととかがある人間なんだ、って。いつになくしょげているAちゃんの背中を見ながらそう思った。
佐久間
「おっはよー」
阿部
「佐久間、10分遅刻」
佐久間
「ごめんなさぁい…。あれお嬢コアラの日？」
深澤
「いつも思うけどなんでコアラの日？」
佐久間
「お嬢が抱きつくの翔太限定だし、姿コアラじゃん。」
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みみみ - 凄く好きなお話です！応援しています☆ (2023年5月1日 18時) (
レス) @page26 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年3月27日 6時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
名前(プロフ) - 続編おめでとうございます😊いつも通知が来るたびに次はどうなるのかとワクワクしながらいつも拝見しています🥰これからも、体調には十分気をつけてお過ごし下さい🥰これからも応援しています！ (2023年3月26日 16時) (レス) @page2 id: 38a2014fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネイピア数 | 作成日時：2023年3月26日 16時
