知りたい ページ19
「せっかくだし、送っていく」
『え？焦凍くん家方向逆じゃ…？』
「……いいから」
いいから行くぞ、と歩き出した。
その隣を私が歩く。
『今日もお蕎麦食べるの？』
「いや、今日は家の飯。蕎麦は親父が帰ってきた時にしか食いに行かねぇ。」
『…お父さん、嫌いなの？』
踏み入るべきでないと思ったけど、
なんだか彼のことが知りたくて聞いてしまった。
「……大嫌いだ」
『っ……！！』
そう言った焦凍くんの目は憎しみで溢れていた。
『な、んで……？』
「…Aには関係ねぇだろ」
その言葉がグッと胸に刺さった。
同時に寂しいとさえ思ってしまった。
気づくと焦凍くんの手をギュッと握っていた。
「…A？」
『確かに関係ないよ。…けど、私は焦凍くんの事知りたい！私で力になれるならなりたい！』
「…！」
言った後にものすごく恥ずかしくなり、
顔に熱が集まった。
手を離そうとしたけど、ギュッと握り返され
手が離れなくなった。
「Aは優しいんだな…」
少し寂しげに笑う彼の顔は悲しげで。
キュウッと胸がしめつけられた。
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さくらもち(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます！すぐ直します！！ (2018年8月19日 19時) (
レス) id: aa6786d7b1 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月19日 17時) (レス) id: 7d9f5dddbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年8月15日 23時
