白ひげ海賊団と薬剤師【2】

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エースside






それから3日経った。
まだAは起きない。




それまで俺はずっと医務室へ足を運んでいた。
Aが、心底心配なのだ。





何時ものようにAが眠るベッドの横に置いてある椅子に腰掛け、手を握る。



……日に日に手は暖かくなってきている。
生きている証拠だ。




｢……A…………｣




キュッと手を握る力を強めた。
すると




『……ぅ…………』

｢A…！？｣





ゆっくり瞼を開け、ゆっくり俺の方を見た。





『……エー……ス…？』




掠れて震えた声で俺の名前を呼んだ。
俺はまた泣きそうになりながらAを抱き締めた。





｢良かった……！！｣


『……ご心配、お掛けしましたか…？』


｢心配した…！Aが居なくなるんじゃねェかって、怖くて……守ってやれなくて、悪い｣








Aは抱き締める俺の腕に優しく手を重ねると、
ゆっくり首を振った。




『……私が悪いの。だから、エースのせいじゃないよ』




眉を下げてやんわり笑ったAは、
少し怯えて居るように見えた。






それからユリアの事を話して、
Aに罪はないって事が皆わかったと伝えた。

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