嫌いは好き←→好きは嫌い～2～ (ページ31)

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行かないでページ31

黒ひげがいなくなり、
私の足の怪我が治った頃。

いつも通り本を読むなどをして1日を過ごした。

夜になると相変わらず寝れず、
甲板に出た。

甲板にいたのは

『エース？』

自分専用の小舟を海におろしていた。

エース｢げ、A…！｣

『どこか、行くの？』

エース｢まぁ、ちょっとな…｣

そう言えば昼間にエースを
引き止める声が聞こえたっけ…

『黒ひげを、追うつもり？』

エース｢…あいつは俺の隊だ。ケジメは隊長の俺がつける。｣

ザワっと胸がざわついた。
なんだかこのままエースを行かせちゃダメなような……

考えるより先に体が動いた。

ギュッ…

エース｢？！｣////

『お願い、行かないで…』

固まって動かないエース。
胸に顔を埋めてるからエースの顔は見えない。

『私を守ってくれるんでしょ？
なら、離れないで…お願い、側にいて…』

エースがいなくなることが、怖い…。

ふぅ、とため息が聞こえた。
…気持ち悪かったかな…。

エース｢わかった、行かねぇよ。だから泣くな｣

『泣いてないし…』(ｸﾞｽｯ

エース｢どこが(笑)｣

私の目のまわりを優しく拭き取り、
ギュッと抱きしめ返してくれた。

エース｢ほら、今日はもう寝るぞ｣

『うん、寝よ…』

エースの部屋で2人で寝た。