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さんじゅーさん ページ34
「全員ひとかたまりになって動くな！
あれは……ヴィランだ！！！！」
相澤せんせーがいきなり叫び、
施設のど真ん中から黒いモヤが現れた。
更にその中からは大量のヴィランが。
結構不味い状況じゃんか。
気がつくと目の前に黒いモヤがいた。
……こいつ、個性ワープか？
「今回来たのは平和の象徴に息絶えて頂くのと…
“竜”の力を持った子供を頂戴する目的で来ました」
『っ＿＿＿＿！！！？』
……なんで私の“力”が知られてるの……？
ここで知ってるのは根津さんだけの筈。
…根津さんがヴィランに教える事はない。
だとしたら誰が……？
嫌な予感がした。
まさかとは思った。
『(でも、あの人は……)』
1人で考えているとボンッ！と
聞き覚えのある音が響いた。
「その前に俺達にやられる事は考えなかったのか！？クソモブ野郎！！」
勝己とえーじろーが攻撃したが、
避けられて意味がなかった。
ぶわっと黒い影が私達を包み込んだ。
『出久！！』
「っ！A！！！」
咄嗟に出久の手を掴もうとしたけど、
虚しくもその手は届かなかった。
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年10月11日 23時
