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にじゅいち ページ22
『な、んで……』
「私だってプロヒーロー、人助けをする。
昔の事さ…ある一家を助け出せなかった。
その時唯一助け出せたのが、君さ」
幼い頃の、記憶が蘇る。
そうだ、あの日…………
私 の 両親 が い な く な っ た 日 。
1人のヒーローが私を助けてくれた。
だけどそのヒーローはそれっきり会っていない。
『あの…………時の…………！』
《大丈夫、君だけでも助けるから》
「…あの時私はああ言ったけれど、助け出せていなかった。
ご両親との約束でもある
“幸せにする”
君を幸せにできるまでが君を救い出す唯一の方法……。」
だから今回私を雄英に来るよう促してきたのか。
じわじわと目頭が暑くなってきた。
『お礼を、言いたかった…！あの時、助けてくれてありがとう…って！
貴方が助けてくれなきゃ……私は今、
もう1回、出久達に会えていなかった……！
……恩人、なの……！』
貯めた涙が溢れ出す。
私の涙は夕日に照らされて、宝石のように落ちた。
ーーーーーーーーーー
過去編はもう少しあとです
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年10月11日 23時
