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じゅういち ページ12
チラッと隣の出久を見ると
唖然とした、絶望を目の前にした顔。
『(……この目は、見たくない)』
すると何かが外れたように
ブツブツと呟き始めた。
「……僕、やっぱりダメなのかな…
僕はヒーローにはなれないんだ……
無個性だから、無個性だかr『出久』……！｣
出久の頬に手を添えて、
グイッと目を合わせた。
ハッとしたような顔になり、
泣きそうな顔で私と目を合わせた。
『出久、帰ろっか』
「……うん……！」
“そんな事ない”って普通は言うのかもしれない。
けど、それは私が言うことじゃない。
それを言っていいのは無個性で
プロのヒーローになった人だけだ。
零れた涙を指で拭い、
また手を繋いで帰路を辿った。
ドォォォォン！！！
『…爆発、音……？』
「何かあったのかな」
野次馬の所へ行くと、
さっきのヴィランが暴れていた。
爆発する様な技はさっきしていなかった。
出来るならオールマイトに反抗するハズ。
ならこれは捕まっている人の個性。
なら、捕まっているのは＿＿＿＿＿
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作者名：さくらもち | 作成日時：2018年10月11日 23時
