好きなもの ページ48
「俺の答えはシンプルだ。門番は問答しない。ルールはルールだ」
しかし金狼は至って真面目な顔で槍を地面に立てた。
うーん、やっぱりダメかぁ。
私的には、金狼は始めから諦める方向だったから、しょうがないのかな。
と気持ちがダウンしたとき、金狼は意外な事を言った。
「だが、勝手なつぶやきを聞くだけなら、ルール違反ではない」
「え？」
思わず聞き返した。金狼は続ける。
「もうわかっている。あの二人が悪ではないことは。いつものように説明は省いて構わん。目的は何だ？」
「金狼…」
結局皆、いい奴だった。銀狼はどうか知らないが。
コハクは息を吐き、空を眺めるように遠い目をした。
「私は姉者の……命を救いたいんだ」
細々した、しかしはっきりとした声だ。
二人の兄弟は目を合わせたあと、しっかりと頷いた。
「わかった」
「それ以上の説明は、いらないよぅ…」
私はその三人のその一部始終を、しっかりと焼き付けた。
金狼(と銀狼が)仲間になってくれた。
なんというか、ストーンワールドの人は優しすぎる。
「あ、部長」
そういえばさっきから見なかったかもしれない部長が、私の隣に立っていた。
「ククク……これで金狼銀狼ゲットだな…！」部長は口を思い切り弧にさせて、圧力ある目をぎらつかせた。
「これ感動シーンじゃなかったっけ？」
部長はいつでもこう、いいところを無意識にぶち壊しに来るのだ。別に知ったこっちゃないけど。
「でもよかったかなぁ。仲間が増えてね」
私はそう呟いて、空を仰いだ。
「なんだテメー、妙にしんみりしやがって」
「いや、なんというか。ゲンの時から思ってたけど……”好きなもの”の力っていうのは大きいなぁと」
「……言ってることが分からねぇ」
「……さいですか」
聞いてきたのはそっちだというのに、何て返しだ。
しかし珍しく話についてくる部長。珍しい。
いつの間にかコハクらは、少し離れたところで棒を手に、鍛練を始めていた。
うーん、と、私は手を顎に当てた。
「ゲンと結んだのだって、コーラ一本の同盟でしょ？割に合わなすぎるよね、さすがに。
つまりそれくらい、コーラの力が偉大で、ゲンの好物だったってこと」
裏切りがばれれば、司はゲンを殺すかもしれない。リスクは極めて重大だ。
でもそのリスクとコーラのどちらかで、ゲンはコーラを選んだ。
その理由は、”コーラが好きだから”だ。
正直私は、そう言うゲンが、よく分からなかった。
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くりぼつち長庚(プロフ) - Kさん：スタンリーはいいですよ〜はやくアニメ化することを願う！声優楽しみ！ 神月ティアナさん：分かります！龍水もイケメンですよねぇ！ホワイマンの絡み、って、中々面白いの選びますね笑 (12月23日 20時) (
レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - 初コメ失礼します！とてもわかります！絡みが気になるキャラだと毎回上位にいるのが龍水、フランソワ、宝島組、アメリカ組、SAI、ホワイマンなんですよね (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - マジですか？！私はアニメででしか知らないので....スタンリーやゼノをGoogleで知ってる程度で....彼らの良さを早く知りたいです！！ちなみに私は千空推しです！ (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 初コメント失礼します！最近読み始めたのですが素敵ですねこの作品！胸をキュンキュンさせながら見させていただいています！素敵な作品ありがとうございます！ (12月23日 11時) (レス) id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
長庚(プロフ) - お気に入り100人いきました！皆様ありがとうございます！ (11月22日 22時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長庚 | 作成日時：2023年10月14日 19時
