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襲われたメンタリスト ページ44

「……………ゲン?」

向こう側にまわったかと思ったら、静かにそこで発電機に手を当てていた。

………なに考えてるんだろうな。

ゲンの考えや行動に露ほどの興味もないが、私の視界には発電機とゲンの頭が入っている。いやでも考えてしまう。

それでも面倒くさくなってきた私はもういいかと思って、少し目なんか閉じていたところだった。




私は離れたところ━━ちょうどゲンがいる辺りの、素早く空を切る音を捉えた。

「…………ぐッ!?」鈍い響きと共に、何かが横切った。

「え」

ほとんど条件反射で立ち上がり、そこへ駆け出す。

しかしそれよりも速く、ゲンの身体が吹っ飛ばされるのを目にした。

「ゲン………!?」

私は闇雲に叫ぶ。続けざまに殴られている。私の走る脚が速まる。
直後に、何か舌打ちのようなものが聞こえた。

その二つの影はとても大きなものと、とても小さなものだった。草を掻き分け、逃げていく。

人間だ。この村の。

おまけに一人は、細長い何かを持っていた。
もしかしたら、刃だったのかもしれない。

しかしそんなものはどうでもよかった。

「ゲン………!怪我は!」

私は仰向けに倒れている姿の男に駆け寄った。

「Aちゃん………」

意識は微かにあった。しかしあざや鼻血まで出ており、ひどく強い力で殴られたということが見て分かる。

「何があった!!」

「コ、コハクに、皆……!」どうやら音があっちまで響いていたのだろう。全員が駆けつけてくれた。「ゲンが……!」

「………!!誰がこんな!!」

「いいから運ぶぞ!」

部長が促す。主にコハクがゲンを運び、倉庫内に寝かせた。

血にぬれた服を脱がせると、上半身にも痛々しいあざや傷が現れた。

「ていうか、何これ……」

服の中から、いくつもの分厚い塊が出てくる。

「袋……?これは」

中の口を開けると、だらだらと鮮やかな赤い液体がたれた。

「血糊…………?」

とりあえず舐める主義の私は、手についた赤をそのまま口に含んだ。

「ぶどうだ、これ」ちなみに美味しくはない。

でも、ゲンはこんなものまで用意していた。

流石、手の込んだメンタリストと言ったところか。

「A、手伝え。何するかは分かんだろ」

部長が弟切草(おとぎりそう)をすりつぶしたものを渡してくる。私はそれを受け取り、ヨモギの葉にのせた。

「うん。分かった」

失踪したメンタリスト→←自己中



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くりぼつち長庚(プロフ) - Kさん:スタンリーはいいですよ〜はやくアニメ化することを願う!声優楽しみ!   神月ティアナさん:分かります!龍水もイケメンですよねぇ!ホワイマンの絡み、って、中々面白いの選びますね笑 (12月23日 20時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - 初コメ失礼します!とてもわかります!絡みが気になるキャラだと毎回上位にいるのが龍水、フランソワ、宝島組、アメリカ組、SAI、ホワイマンなんですよね (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - マジですか?!私はアニメででしか知らないので....スタンリーやゼノをGoogleで知ってる程度で....彼らの良さを早く知りたいです!!ちなみに私は千空推しです! (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 初コメント失礼します!最近読み始めたのですが素敵ですねこの作品!胸をキュンキュンさせながら見させていただいています!素敵な作品ありがとうございます! (12月23日 11時) (レス) id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
長庚(プロフ) - お気に入り100人いきました!皆様ありがとうございます! (11月22日 22時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年10月14日 19時

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