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手が圧迫される ページ26

「なっ、いいのか?」

「そりゃあもう」

いいよ、と言おうとしたら、がしっと手を掴まれた。

「ありがとうA!」

「えっ、う、うん」

コハクの握る強さにかなり戸惑いながらも微笑んだ。さらに力が籠る。


というか、痛い痛い。圧迫感が物理的にすごい。そして顔が近い。おまけに力が強いという自覚無しだ。

「コハクさんコハクさん、手を離していただけると助かります」

「おっと、これはすまない」

気がついたコハクは、ぱっと手を離して両手を上げた。その手にはヨモギ小袋がおさまっていた。

「ルリさん、治るといいね……」少し赤くなった手を見つめながら呟いた。

ヨモギは渡したが、前にも言った通り、ルリさんは重大な病に冒されている可能性が高いので、気休めになるか、ならないかだろう。

「ハ、ルリ姉の病気は必ず治す。科学の力でな!」

コハクは拳を強く握りしめた。反射的に、私の手にも力が入る。

「………うん。


科学は嘘をつかないからね。治るよ、絶対」

未だに顔は見てないけれど、きっとコハクに似た美人だろうな。ぼうっとそう思った。



村の方向へ目をやると、湖畔に差した光が、水面に、白くたまっていた。

******* *

「……いいねようやく、部長が何を作ろうとしてるのか分かったよ」

正座前屈みって、腰の負担がなかなか大きい……。

「………気づくのが遅ぇよ」

素っ気なく部長が呟いた。

数時間経ち、脱穀済み猫じゃらしは、私達の手によって今、粉々にされた。

「Aは分かんのか?このただの粉が何になるのかをよ?」クロムは疑り深い様子で粉を手に乗せている。

「もちろん。って、言って違ったら最高に恥ずかしいね」

粉を一ヶ所に集める。息を掛けただけでも飛んでいってしまうので、慎重に運ぶ。

なんとか粉の山を作り終わったとき、部長がおう、と笑った。

「取り敢えず、小麦、いや猫じゃらし粉の完成だ!」

「おうやったな!!謎の粉の完成だとよ!」

ハイタッチだ!と、クロムは手を空にかざす。

「完成だー」同調して、私も手を合わせる。


あとに残りの三人は、一瞬顔を見合わせてから、笑って手を当てた。

アク料理→←コハクにヨモギを語る回



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くりぼつち長庚(プロフ) - Kさん:スタンリーはいいですよ〜はやくアニメ化することを願う!声優楽しみ!   神月ティアナさん:分かります!龍水もイケメンですよねぇ!ホワイマンの絡み、って、中々面白いの選びますね笑 (12月23日 20時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)
神月ティアナ(プロフ) - 初コメ失礼します!とてもわかります!絡みが気になるキャラだと毎回上位にいるのが龍水、フランソワ、宝島組、アメリカ組、SAI、ホワイマンなんですよね (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 7ac5013380 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - マジですか?!私はアニメででしか知らないので....スタンリーやゼノをGoogleで知ってる程度で....彼らの良さを早く知りたいです!!ちなみに私は千空推しです! (12月23日 15時) (レス) @page50 id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 初コメント失礼します!最近読み始めたのですが素敵ですねこの作品!胸をキュンキュンさせながら見させていただいています!素敵な作品ありがとうございます! (12月23日 11時) (レス) id: 3281584211 (このIDを非表示/違反報告)
長庚(プロフ) - お気に入り100人いきました!皆様ありがとうございます! (11月22日 22時) (レス) id: 02c9f82314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長庚 | 作成日時:2023年10月14日 19時

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