◎バス停20 ページ21
.
「 ‥ 」
隆二 「 ‥ 」
.
「 ‥ あ``づい`` ‥ 」
学校に着いて約1時間が経過したころ
わたしと隆二くんは窮地に立たされていた
隆二 「 まじで暑い ‥ 何でこんなときに限ってこれなんだよ 」
不機嫌な隆二くんが
そう言いながらペシン！と叩いた紙には
『 エアコン故障中 』
と冷めた文字が綴られていた
.
隆二 「 は 〜 ‥ これは夏休みじゃない ‥ 夢だ ‥ 夢だ ‥ 」
椅子に座って
天井を仰ぎながら
目を閉じて、自分に言い聞かせるみたいに
そうつぶやいた隆二くん
「 おサボり禁止だよ 〜 」
本を大量に抱えこんだ私は
そう言いながら
ちらりと隆二くんを盗み見してみた
‥ ひとことで言うと
『 キュン 』 かな、とおもう 。
隆二くんの頬から流れ落ちた汗が
首まで滴って ‥
‥ ほんと、色気ありすぎ ‥
隆二 「 ‥ なーに見てんの 」
目を閉じたままの隆二くんが
急にそう言って
笑いながらわたしを見てきた
「 えっ ‥ 気づいてたの ? ‥ 」
隆二 「 めっちゃ視線感じた 」
「 ‥ ごごご、ごめんなさい ‥ 」
否定することもできず
言えているかもわからず
ただ謝ってみると
思ってた以上に
謝罪の言葉が噛んでたらしくツボに入ってた隆二くん
‥ わ、久しぶりだな ‥
こんなに笑ってるの見たの
なんて思いながら
瞳が隠れちゃうくらい目を細ませて
甲高く笑う隆二くんを見てた
隆二 「 は 〜 腹いた ‥ もうちょい頑張るか 〜 ！ 」
ひとしきり笑い終えた隆二くんは
パン！と手を叩いて立ち上がった
「 ‥ うん ！ 」
わたしのドジ？で
隆二くんが笑ってくれたことがうれしくて
暑さなんて忘れるくらい元気になった
大量に抱えこんでいた本を机に置いて
また棚から本を取り出そうとしたとき
「 ‥ よいしょ 」
あ 〜 ‥ 遠 ‥
取り出したい本が一番上の棚にあって
どんなに腕を伸ばしても
どんなに背伸びをしても
どんなに飛んだりしても
届かなくて ‥
「 ‥ りゅうじく ‥ あれ ? 」
隆二くんに頼もうとおもって
振り返ってみたら
どこにも姿が見えなかった
なんだよ 〜 ‥
結局サボってるじゃん ‥
ひとり ムゥっとしながら
たかが本数冊のために
体力を消耗しながら
苦戦していた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 255人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「今市隆二」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜耶 - お忙しいのに、わざわざお返事ありがとうございます(＞＜)もう、ずーっとこの小説大好きで、毎日のように読み返してました。笑 無理せず自分のペースで更新がんばってください！私はずーっと応援してます(^^) (2015年4月15日 0時) (
レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 亜耶さん» コメントありがとうございます/ _ ; 約2年ぶり？の更新なのに読んでくださる方がいてくれて、、わたしは幸せ者です！ これから少しずつでもちゃんと！更新していきますので、懲りずに読んでくださればうれしいです^ ^ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 496823404b (このIDを非表示/違反報告)
亜耶 - 更新ずーっと待ってました！！やっぱり最高です！ (2015年4月4日 3時) (レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
kyi(プロフ) - 続き気になります！更新宜しくお願いします！ (2014年5月28日 7時) (レス) id: f3a6c02b15 (このIDを非表示/違反報告)
アキーン(プロフ) - 続きお願いします♪ (2014年5月11日 15時) (レス) id: 97af8564e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maaya | 作成日時：2013年7月21日 20時
