◎バス停16 ページ17
.
A 「 … 」
隆二 「 … 」
.
バスを降りて
普通に話せるかな、ってちょっと不安になってたら
それが見事的中してしまった 。
私より1メートル前を歩く今市くんの後ろ姿を見つめながら
はぁ …
と小さく溜め息を漏らした
こういうときって
私から話しかけるべきなのかな ？
… また今市くんから
話しかけてくれないかな ？
なんて …
.
夏の夕方の空はすっごく綺麗で
歩道橋を登って
ちょうど道路の真ん中の真上に来たとき
夕日が私たちを強く照らして
私は思わず足を止めた
.
今市くんって
夕日とベストマッチしちゃう性質なのかな … ←
夕日が照らされて
今市くんの髪が少しだけ茶色く見えた
どんどん先を行く今市くん
私はそんな彼の背中に
「 好き 」 と言わずにはいられなかった
.
私の声が聞こえて
ゆっくり振り返った今市くん
.
隆二 「 … 何か言った ？ 」
約5メートルある この距離で
私が何かを発したことを気付く今市くんはすごい
結構小声で言ったし
.
今市くんは
私をじっと見つめていた
夕日が眩しいせいか
少し眉間にシワを寄せてた
.
そんな今市くんが美しく見えて
私は無言のまま彼の姿を眺めていた
すると
一歩足を出して
ずかずかと私に歩み寄ってきた
.
私の目の前に来たとき
今市くんはもう一度
「 何か言った ？ 」
と問いかけてきた
あまりにも真剣な目で訴えてくるから
「 何も言ってないよ 」
って返すしかなかった
.
顔を逸らして俯くと
ふわり、と何かが髪に触れた
最初は 風かな って思ってたんだけど
隆二 「 … 髪 、 茶色いな 」
って頭上から聞こえて
顔を上げると私の髪をふわふわと触っている今市くんと目が合った
… 夕日のせいだよ
って言いたいのに
今市くんの瞳に吸い込まれて
何も言えなくて
言葉が出てこなくて
今市くんは少しだけ困った顔をしてた
.
ただただ 心臓がバクバクいってた
.
すると
私の頭に乗ってた今市くんの手が
ゆっくりと私の後頭部にまわされて
ぐっと引き寄せられたかと思えば
私は今市くんの胸の中にいた
.
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜耶 - お忙しいのに、わざわざお返事ありがとうございます(＞＜)もう、ずーっとこの小説大好きで、毎日のように読み返してました。笑 無理せず自分のペースで更新がんばってください！私はずーっと応援してます(^^) (2015年4月15日 0時) (
レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 亜耶さん» コメントありがとうございます/ _ ; 約2年ぶり？の更新なのに読んでくださる方がいてくれて、、わたしは幸せ者です！ これから少しずつでもちゃんと！更新していきますので、懲りずに読んでくださればうれしいです^ ^ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 496823404b (このIDを非表示/違反報告)
亜耶 - 更新ずーっと待ってました！！やっぱり最高です！ (2015年4月4日 3時) (レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
kyi(プロフ) - 続き気になります！更新宜しくお願いします！ (2014年5月28日 7時) (レス) id: f3a6c02b15 (このIDを非表示/違反報告)
アキーン(プロフ) - 続きお願いします♪ (2014年5月11日 15時) (レス) id: 97af8564e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maaya | 作成日時：2013年7月21日 20時
