◎バス停14 ページ15
.
A 「 え 、 剛くん ？ 」
いつもと違うバス停で降りようとする
剛くんの後ろ姿に呼びかけた
すると剛くんは
くるりと私の方に振り返って
「 ごめん 、
今日寄るとこあっから ! 」
と手を合わせて謝れば
急いで降りていってしまった
慌ててバスの窓に張りついて
剛くんの姿を確認すると
剛くんと目が合った
私は見逃さなかったよ 。
一瞬
また切な気に眉を垂らしてたの 。
だけど すぐ
作り笑いを見せて両手で大きく手を振ってきた
… どうしたの ？
何て呟いても
届くわけがなくて …
私はただ
手を振り返すことしかできなかった
… 夏休み前最後だし
アイス奢ろうと思ったのに
そんなことを考えている内に
ゆっくりバスが動き出して
剛くんはずっと振っていた手を下ろせば
小さく微笑んで
バスが向かう先とは反対方向に歩いて行ってしまった
.
.
隆二 「 … 座れよ 、
危ないから 」
しばらく立ったまま
外を眺めていたらしく
なぜか近くから今市くんの声がした
声のしたほうに振り返ると
今市くんが私の席の隣に座っていた
.
A 「 あれ 、
さっきのバス停で降りるはずじゃ … 」
.
隆二 「 … えっと …
ほら 、
岩ちゃんがお前1人じゃ危ないから
って言うから
代わりに今日は …
一緒に帰んの 」
いつもクールな今市くんには珍しく
どこか焦っているように見えた
A 「 … でも
家遠いんじゃ … 」
隆二 「 いいの 、
暇だから 」
.
またいつもの
冷たい今市隆二に戻った今市くんに
何も返せなくなる
.
沈黙
いつもは
気まずい気まずいっ 、
何か喋らなきゃーっ！
って思うんだけど
今日はそうは思わなくて …
そのかわりに
身体中が熱かった
何で ？
何で ？
ここ めちゃくちゃ
涼しいはずなのに …
バスが揺れる度に
少しだけ肩が触れて
その部分だけがさらに熱くなる
.
気持ちを落ち着かせようとずっと俯いたままでいると
「 ねぇ 」
と携帯を弄っていた今市くんから呼びかけられた
.
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亜耶 - お忙しいのに、わざわざお返事ありがとうございます(＞＜)もう、ずーっとこの小説大好きで、毎日のように読み返してました。笑 無理せず自分のペースで更新がんばってください！私はずーっと応援してます(^^) (2015年4月15日 0時) (
レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 亜耶さん» コメントありがとうございます/ _ ; 約2年ぶり？の更新なのに読んでくださる方がいてくれて、、わたしは幸せ者です！ これから少しずつでもちゃんと！更新していきますので、懲りずに読んでくださればうれしいです^ ^ (2015年4月13日 19時) (レス) id: 496823404b (このIDを非表示/違反報告)
亜耶 - 更新ずーっと待ってました！！やっぱり最高です！ (2015年4月4日 3時) (レス) id: 5561f5847e (このIDを非表示/違反報告)
kyi(プロフ) - 続き気になります！更新宜しくお願いします！ (2014年5月28日 7時) (レス) id: f3a6c02b15 (このIDを非表示/違反報告)
アキーン(プロフ) - 続きお願いします♪ (2014年5月11日 15時) (レス) id: 97af8564e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maaya | 作成日時：2013年7月21日 20時
