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いまだに煮え切らない態度の俺に、女は急に強張った顔を緩めて、「ま、追々ね、信じてくれれば！」と湿った雰囲気を切り裂くような明るさで言い放った。
それと同時に運ばれてくるコーヒーと、ナポリタン、オムライス、ハンバーグ。
小学生の好きな物ランキングを総括したような品々が、テーブルに次々置かれていく。そして最後に置かれた取り皿。
俺が見過ぎたからだろうか、遠慮がちに「……食べます？」と聞いてくるので「結構です」と返した。
「無言で食べるのもアレなんで、質問タイムでもします？」
「質問タイム、とは」
「お互いに一個ずつ質問してく形式で。ほら、梅原さん私に対して気になることいっぱいでしょ」
こういうのは警戒心を解くのがまず先決だと得意げに唱える姿が小生意気だ。
自分が答えたくないからと断ると、女は「…………じゃあしりとり？じゃんけん大会？」と少し悩んでから俺に尋ねた。
脅威のレパートリーの少なさ。
予想だにしない、はるか斜め上の提案に思わず吹き出すと、彼女は途端顔を明るくして、「やっぱ時代はじゃんけん大会ですよね！」と意気揚々と言った。
違う、そうじゃない。こいつアホだと鼻で笑ってしまう。
「じゃ、結局あんた、何者？」
だんだんと受け入れ始めている自分がいる。なんてこった。
俺の口から放った疑問に、ちょうどナポリタンを啜っていた女は目をぱちくりさせた。そして「そこから？」と。
「デリバリーゴットですって」
さも当たり前じゃないか、とでも言いたげに。
でっかい口を開けてハンバーグを半分口に詰め込んだあと、モゴモゴ苦しそうにそれを咀嚼して、飲み込んで、肘をテーブルにつきながらフォークの先端を俺に向けて、また一言。
「だからぁ、ゴット！つまり神！」
その言葉は、生涯俺の記憶に残り続けることになる。
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名無し - 普通の夢小説とは違う何とも言えない夢主の存在がたまらないです。まさかファンタジー（？）系でこんなにハマるとは思ってませんでしたほんとに。めちゃめちゃ面白いのでいつも更新楽しみに待ってます。これからも頑張ってください (4月13日 10時) (
レス) @page6 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 興味本位で見たらどっぷりハマりました。夢主ののらりくらりかわしていく感じがめちゃ好きです。小説の雰囲気も好きです。更新楽しみに待ちます (4月8日 1時) (レス) @page19 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - たれみみさん» とってもとっても嬉しいコメントありがとうございます〜🥲これからも更新続けてまいりますのでぜひご愛読くださいませ(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)ᐢ コメントもお待ちしております！ (2月19日 20時) (レス) id: 0871b431d8 (このIDを非表示/違反報告)
たれみみ(プロフ) - まほろさんの新作とっっっっっっても楽しみにしておりました。入りからずっと最高です…ありがとうございます…この作品の更新楽しみにこれから生きていこうと思いました。ありがとうございます。 (2月16日 18時) (レス) @page1 id: 2e7d03848e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2024年2月15日 18時
