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「いやいやいや、逆に、普通だったら考えられないよな、みたいなこと思い当たらないんですか？鈍すぎません？」
呆れた顔で女は指折り数えていく。
そもそも俺が電話したその数秒後に俺の元に辿り着けるなんて、そんなの神の仕業じゃないと普通に怖いじゃないかと。それに、お前の腹痛もぴたりと治してやったじゃないか。しかも五円で、と。
今日だって何も聞かされてないのにお前のマンション名、部屋番号諸共を当てられるわけがなかろう、鈍すぎて心配だと。
やっぱ変だよな、変だったよなと女の話を耳にしながら頭の中で思い返す。
「今だって、私のこと店員さん気づいてなかったでしょ。私この世の者じゃないから影が薄いんですよ。言われたらわかる、ただ自分では気づけない。窒素みたいなもんです」
淡々と述べられるその話が妙に信憑性がある気がするようしないような。
ふと思い出す。ドアスコープを覗いた時、こいつは確実にいなかった。正確には俺の部屋扉の前には何もなかった。
つまりそういうことなんだろうか。
こいつが人ではないと証明するようなピース。できることならあまりはまってほしくないピースが、少しずつはまっていく。
だけど、本当に？
確かにこいつと出会って、自分の人生のそんな馬鹿なランキングが塗り替えられているという自覚はある。
強烈な腹痛がちちんぷいぷいと言われるだけで。電話をした数秒後に自宅のインターホンが鳴るなんて。
そんな、馬鹿な。
けれども冷静になれば思ってしまう。俺の生きる現代は超常現象を起こそうと思えば起こせるのではないか、と。
AIを利用してフェイクニュースが作れる時代だ。それに昔から人々におっかなびっくりな現象を見せて、または体験させて信仰心を呼び起こすというのは宗教団体の定石。
まさに俺は今、騙されかけているのかもしれない。
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名無し - 普通の夢小説とは違う何とも言えない夢主の存在がたまらないです。まさかファンタジー（？）系でこんなにハマるとは思ってませんでしたほんとに。めちゃめちゃ面白いのでいつも更新楽しみに待ってます。これからも頑張ってください (4月13日 10時) (
レス) @page6 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 興味本位で見たらどっぷりハマりました。夢主ののらりくらりかわしていく感じがめちゃ好きです。小説の雰囲気も好きです。更新楽しみに待ちます (4月8日 1時) (レス) @page19 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
まほろ(プロフ) - たれみみさん» とってもとっても嬉しいコメントありがとうございます〜🥲これからも更新続けてまいりますのでぜひご愛読くださいませ(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)ᐢ コメントもお待ちしております！ (2月19日 20時) (レス) id: 0871b431d8 (このIDを非表示/違反報告)
たれみみ(プロフ) - まほろさんの新作とっっっっっっても楽しみにしておりました。入りからずっと最高です…ありがとうございます…この作品の更新楽しみにこれから生きていこうと思いました。ありがとうございます。 (2月16日 18時) (レス) @page1 id: 2e7d03848e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まほろ | 作成日時：2024年2月15日 18時
