２２２ ページ23
その言葉にどきっとする。
(数ヶ月前って、、。)
ちょうど、俺がAとちゃんと話したりするようになった頃あたり。
直人「おれ自身、健二郎や岩ちゃんたちがAと話してるのを見て焦りというか、、このままじゃやばいよな、って思ったのがきっかけだったから、今こんな風に健二郎を問い詰める？のは違うってわかってんだけどさ、、
臣も、変わらないんだよ。数ヶ月前の、まだAと話してなかった頃の俺や、健二郎に。」
岩ちゃんとＥＬＬＹが一歩踏み出したのを見て焦ってた俺らと、と寂しそうにいう直人さん。
健二郎「―――わかります。でもだからこそ、話すようになったからこそ、俺はAの味方でありたいんすよ、、。」
と搾り出すようにいった俺の言葉をきいて、何かにはっとする直人さん。
直人「―――健二郎にとってのAの存在は、前以上におっきくなってたんだね。」
そう、ぼそっと言った言葉にどんな意味がこめられてるのか。その言葉について深く追求はしなかったものの、直人さんの少し遠慮するような、少し納得したようなその表情が全てを物語ってた。
(ばれてしまったんかな、)
話すようになれたから、味方でいたい。
ただ、それ以上に彼女を支えられる存在にもなりたい。
そんな彼女への自分の想いが目の前にいる直人さんには伝わってしまったようだった。
でも、そう話しながらも、自分の中で疑問がわいてしまった。
Aを支えたい。話せてなかった期間の分も含め、あの時、自分に少しだけ見せてくれた弱みをもっと安心して見せてくれるように。とずっと思ってた。
ただ、それと同じくらいにやにやにこにこする臣の顔も思い浮かぶ。
Aと話すようになったことで、臣と過ごしたこの数年間が消えるわけではない。
(じゃあ、俺がさっきから言ってた“味方”、ってなんや？)
直人さんの前で思わず頭を抱えた。
同じグル−プ。
デビュ−の頃からわいわいやってきた臣を含めた６人のメンバ−の男たちと
デビュ−から数年たった今、話すようになった、好意を寄せるメンバ−の女の子。
(そっか、、直人さんはこれを伝えたかったんか。)
同じ“メンバ−”である臣とA。
彼らが仲たがいしてる今、俺らは“どっちの”味方にもなってやらなあかんって事やんな、、？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 853人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Meo(プロフ) - 青さん» はじめまして、最新話まで読んでいただいた上、嬉しいコメントをほんとにありがとうございます！！健二郎さんにはこれからも葉城を支える役回りをお願いする予定です。笑この続きも楽しみにしててください！ (2021年10月30日 17時) (
レス) @page35 id: 327a1255aa (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 初めまして🙇最新話まで拝見しました。健二郎くん…！という愛しさ切なさが溢れる気持ちになりました。更新楽しみにしています。無理なく執筆されてください🙏🏻 (2021年10月29日 8時) (レス) @page35 id: 1cc0658830 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - shireyさん» お待たせして本当に申し訳ないです、、、そう言ってもらえて嬉しいです！！また更新していくのでよかったらまた読んでください！ (2021年10月3日 8時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 更新待ってました（；＿；） (2021年10月2日 9時) (レス) @page28 id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かよさん» お返事遅くなってすみません、コメントありがとうございます！頑張って更新するので、また時間ある時読みにきていただけたら嬉しいです！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Meo | 作成日時：2021年6月2日 23時
