２１６ ページ17
ＡＫＩＲＡさんの問いに一息置いてから口を開いた。
直人「――AがＳＨｉＲＯであることを、臣がおそらく間接的に知ってしまったようでした。
ボーカルである自分や隆二になぜ黙ってたのか、って。
それに、、臣はAのことを妬むというか、、、敵視していたようでした。」
俺の言葉にぴくっと眉を動かすＡＫＩＲＡさん。そのことには触れず、直己が今度は話だした。
直己「前のツアーでボーカル３人のみのステージがありました。その時に同じ時期にデビューした、自分より年下の女の子が、、Aが自分なんかより生き生きしてたこと、ステージでも臆せず輝きを見せたこと。
歌やダンスといった本業から飛び出した映画、という世界でも成果を残していたこと。
Aの後を追うように映画の仕事を開始した臣に向けられるAとの比較の目。
ずっと貯めていたものが、ＳＨｉＲＯさんの一件で爆発してしまったように思えました。」
ただじっと話を聞いていたＡＫＩＲＡさんは、直樹の話を聞き終わると、ぼそっと、「登坂が、、そっか、、」と、少し残念そうに言葉を漏らした。
直人「ここ最近、自分もAの方ばかりに目を向けてしまっていたと思います。喋れるようになったのが嬉しくて、彼女が楽しそうならいい、と思ってしまっていたところがあります。」
(もっと他のメンバーにも目を向けるべきだったのに。)
と、悔しさ任せに拳を握る。
ＡＫＩＲＡ「まぁ、そうだな、、、いや、別に１００悪いことでもないんだよ。現に、最近A楽しそうにしてたしな。
前よりさらに笑うようにもなってたし、それはきっとお前らのおかげなんだろうなって思ってた。
そこまで思い詰めるべきことでも、、」
と、話した途中でぷつっと言葉を切って、少し顔をしかめだした。
ＡＫＩＲＡ「―――悪いことでは無い。ただ、問題はこれからだ。
ＨＩＲＯさんが仰ってたんだ。まぁこれは、お前ら自身が1番感じてることかもしれねぇけどな？
この一件で、パフォーマーのあいつらとボーカルとの間に溝ができかけてる。Aが倒れてる時に健二郎が登坂に迷わず掴みかかりに行ったのが何よりの事実。
Aに対しての贔屓目と言われたらそうかもしれねぇけどな、？
自分が目覚ました時にＳＨｉＲＯのこと、自分の怪我のことで、三代目が分裂してる、、なんてことになってAが傷つくのだけは俺もＨＩＲＯさんもどうしても許せねぇんだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 853人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Meo(プロフ) - 青さん» はじめまして、最新話まで読んでいただいた上、嬉しいコメントをほんとにありがとうございます！！健二郎さんにはこれからも葉城を支える役回りをお願いする予定です。笑この続きも楽しみにしててください！ (2021年10月30日 17時) (
レス) @page35 id: 327a1255aa (このIDを非表示/違反報告)
青(プロフ) - 初めまして🙇最新話まで拝見しました。健二郎くん…！という愛しさ切なさが溢れる気持ちになりました。更新楽しみにしています。無理なく執筆されてください🙏🏻 (2021年10月29日 8時) (レス) @page35 id: 1cc0658830 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - shireyさん» お待たせして本当に申し訳ないです、、、そう言ってもらえて嬉しいです！！また更新していくのでよかったらまた読んでください！ (2021年10月3日 8時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 更新待ってました（；＿；） (2021年10月2日 9時) (レス) @page28 id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かよさん» お返事遅くなってすみません、コメントありがとうございます！頑張って更新するので、また時間ある時読みにきていただけたら嬉しいです！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Meo | 作成日時：2021年6月2日 23時
