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今日は来年に始まる三代目としての2回目のツアーに向けたメンバー会議の日。
お昼から始まるメンバー会議の前に、俊さんや、他のスタッフさんとともにSO RIGHTの歌割りなんかについて話し合っていた。
(今日のメンバー会議が終わったら。)
歌割りの話し合いをしながらずっと同じことを考えていた。
〜〜〜
昨日の夜。
三代目のグループに入っているメンバーの中から1人を選んでその人との個人のトークを開いた。
1、2文ほどしかない簡潔な仕事のLINEしかしていないそのチャットに文を打ち込む。
「おつかれさまです。明日、メンバー会議が終わった後お時間いただけないでしょうか、お話ししたいことがあります。」
何度も深呼吸をした後、半ば勢いで送信をしたメッセージには、2.3分後に速攻返事が返ってきた。
直己「わかった。」
簡潔なその返事に安心して、思わず力が抜けた。
〜〜〜
このSO RIGHTの会議と、メンバー会議が終わったらいよいよ直己さんとお話しできる。
リーダーである直己さんは私のことどう思っているのだろうか。
わたしがSHiROであると知って、彼はどう思ったのだろうか。
なんて不安ばかりが頭の中に蓄積していく。
俊「――A?会議終わったよ。次メンバー会議だろ、いかなくていいのか?」
「――っごめんなさい、行ってくる、、!」
いつのまにか会議は終了していて、スタッフの皆さんが資料なんかを片付けている。わたしも慌てて自分の荷物をまとめて部屋を出た。
「おつかれさま、、です、?」
メンバー会議をやる予定の部屋にはELLYくんしかいなくて、思わず入った時の勢いが減速する。
ELLY「おつかれ〜みんな収録とかで遅れてるって」
「あ、そうなんだ、、」
と、席に座って自分の荷物を確認した瞬間、血の気が引いた。
(SO RIGHTの、作詞した原本がない、、?)
SHiROの名前が書かれた作詞のメモのカードが見当たらない。
慌てて俊さんに連絡すると、資料に混ざっていたらしく、スタッフさんに届けるよう預けた、と。
(他、忘れたもの、、ないよね?!)
と、カバンを再度漁っていた。
「探しものって、これか?」
「え、、?」
頭上からした声に顔をあげると目の前にはスタッフさんが持っているはずの作詞のカード。
そして隣には、以前と同じ、冷たい目をした登坂さんが立っていた。
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Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!そうですね、ついに、、笑!主人公ちゃんの作詞する新曲と、次に仲直りするメンバー、どっちも楽しみにしててください、! (2021年5月8日 0時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 直己さん主人公ちゃんが作詞したの気づいたんですね!そろそろ直己さんと仲良くなりそうですね!!楽しみです! (2021年5月6日 3時) (レス) id: 5bb012f48d (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!同じボーカル同士、1番関わる2人とは、これから沢山ぶつかり合っていく予定です、、笑少しすれ違い期間長めになってしまうかもですが、、よかったらまた読んでくださいね!! (2021年4月27日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 臣くんそんなこと思ってたんですね…主人公ちゃんとボーカルがすれ違ってるような気がしてなんか焦ったいというか何というか…早く仲良くなって欲しいですね…楽しみですっ! (2021年4月27日 2時) (レス) id: 2dd23f5588 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん!ありがとうございます!そうですね、ボーカルか、または直己さんか、、、楽しみにしててください笑 あ、でも今回はボーカルの2人目線も少しずつ増やしていこうと思ってます! (2021年4月14日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meo | 作成日時:2021年4月11日 13時