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『と、いうわけで、ヒロイン、渡来真緒さんを演じられた、三代目J soul brothersの葉城Aさんから最後に1言、お願いいたします!』
と番組の司会に声をかけられた彼女はにっこりとカメラに向かって笑顔を向ける。
「――はい。今回私にとって初のお芝居のお仕事で、ヒロインという大役を務めさせていただきました。真緒は、どこか謎めいていて、でも大好きな人に思いっきりまっすぐ進んでいける、とても可愛らしい女の子です。浩介と真緒の、とても温かいラブスト−リ−をぜひ、映画館へ見に行っていただ・・・」
と、コメントの途中でぷちっとテレビを消した。
(最近こればっかだな。)
今年の秋に公開される映画の番宣で最近Aは雑誌やらテレビやらバラエティ−やらの出演でひっぱりだこらしかった。
なんなら最近は直接会う回数のほうが少ない気すらする。
(すげぇ、、よな、)
この間のライブで死ぬほど感じた自分と彼女の差のようなもの。
あのでかいステ−ジでも自分らしく、楽しそうに歌っていたあいつの存在感のでかさ。
“彼女と堂々と並べるくらいになってやりたい。”
ツア−中はそんな風に思っていた。
でも、ツア−が終わってもまたツア−やアルバム収録が待っている、そう知ってからはなんというか、焦りのような感情が生まれていた。
自分の歌をどうやったらもっと成長させられるのか。
どうやったらもっともっと多くの人に登坂広臣、という名前を知ってもらえるのか。
“どうやったらあいつに追いつけるのか。”
そんな感情ばかりが溢れて出てきてしまう。
ライバル、といったら聞こえがいいかもしれないが、ライバル、というより妬みにも似たような感情というか、、、、。
(やめた、やめた。)
ぐるぐる考えてもしょうがないし、と谷さんが来る前に軽く準備をして、出かけた。
LDHに送ってもらって着いた部屋。目の前にはHIROさんと、初対面の男性。
HIRO「紹介するな、この方は三木孝浩さん。」
と、HIROさんに紹介された男性はぺこっと挨拶をした。
(Aも、、、、あの時、こんな感じだったんだろうか)
目の前の三木、、さんの言葉を聞きながらそんなことを思っていた。
三木「登坂くん、はじめまして、三木孝浩です。前にもお話させていただいたのですが、、、
君に映画の主人公の恋人役を演じてほしい。」
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Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!そうですね、ついに、、笑!主人公ちゃんの作詞する新曲と、次に仲直りするメンバー、どっちも楽しみにしててください、! (2021年5月8日 0時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 直己さん主人公ちゃんが作詞したの気づいたんですね!そろそろ直己さんと仲良くなりそうですね!!楽しみです! (2021年5月6日 3時) (レス) id: 5bb012f48d (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!同じボーカル同士、1番関わる2人とは、これから沢山ぶつかり合っていく予定です、、笑少しすれ違い期間長めになってしまうかもですが、、よかったらまた読んでくださいね!! (2021年4月27日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 臣くんそんなこと思ってたんですね…主人公ちゃんとボーカルがすれ違ってるような気がしてなんか焦ったいというか何というか…早く仲良くなって欲しいですね…楽しみですっ! (2021年4月27日 2時) (レス) id: 2dd23f5588 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん!ありがとうございます!そうですね、ボーカルか、または直己さんか、、、楽しみにしててください笑 あ、でも今回はボーカルの2人目線も少しずつ増やしていこうと思ってます! (2021年4月14日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meo | 作成日時:2021年4月11日 13時