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2013年、春。
三代目にとって初のライブツア−が終わったと思ったら気がついたころにはもう桜があちこちに咲いていた。
(でももう来年の頭にはもうまたツア−を回ってるんだよなぁ、、、)
なんて久々のオフの日にベッドに転がりながらそんなことを考えていた。
それはZEROツア−最終地点、埼玉での4公演が始まる前日の事。
HIRO「三代目として、アルバム、そしてそれを引っさげたツア−を2014年の頭から回ってもらう。」
HIROさんからの突然の発表だった。
(え、俺ら今ツア−、、回ってるよな?そんな俺らが来年、ツア−?)
リ−ダ−以外の俺ら5人、ぽかんとしてしまったのは無理がない。
ただただ今言われた言葉を飲み込むことに必死だったから。
だから、あいつが、Aがその発表を受けても驚いた顔を見せなかったことにも、気付けなかった。
少し間をおいて、その言葉がやっと理解できた俺らはぶわっと嬉しさがこみ上げてきた。
隆二「やったな、臣!!」
と隣の隆二も嬉しそうで。つられてこちらも笑顔になる。
HIRO「ライブ終わってあまり休む間もないかもしれないが、来年からまたレコ−ディングやライブの仕事が多く入ってくる。頑張れよ。」
その言葉を思い出しながらぼ−っと渡されたスケジュ−ルを思い出してみる。
(もうすぐ、レコ−ディングが始まって、、忙しくなるな、また。)
それはまぁ、ありがたい話なのだが。
なんとなくもやもやしていると、ぴろん、と携帯の通知音が鳴った。
谷<臣、今日10時に迎えに行くよ。LDHでこの間の話を、本格的に話すって。
臣「この間の話、か。」
この間提案してもらった、ある仕事の話。それが今、俺にとって1番もやもやしている原因だった。
この仕事を受ければきっと、自分はもっと成長できる。確信がある。
“きっとあいつにも追いつけるかもしれない。”
でも、これからレコ−ディングも忙しくなる。もっと歌の練習もしなきゃいけないのに、今これを引き受けていいものか、なんてことをこの間からずっとぐるぐる考えているのだ。
(何がしたいんだろうな、俺は。)
ぐしゃぐしゃと頭をかきながら気分転換にテレビをつけるとそこには見覚えのある顔が映っていた。
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Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!そうですね、ついに、、笑!主人公ちゃんの作詞する新曲と、次に仲直りするメンバー、どっちも楽しみにしててください、! (2021年5月8日 0時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 直己さん主人公ちゃんが作詞したの気づいたんですね!そろそろ直己さんと仲良くなりそうですね!!楽しみです! (2021年5月6日 3時) (レス) id: 5bb012f48d (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん、コメントありがとうございます!同じボーカル同士、1番関わる2人とは、これから沢山ぶつかり合っていく予定です、、笑少しすれ違い期間長めになってしまうかもですが、、よかったらまた読んでくださいね!! (2021年4月27日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
かい - 臣くんそんなこと思ってたんですね…主人公ちゃんとボーカルがすれ違ってるような気がしてなんか焦ったいというか何というか…早く仲良くなって欲しいですね…楽しみですっ! (2021年4月27日 2時) (レス) id: 2dd23f5588 (このIDを非表示/違反報告)
Meo(プロフ) - かいさん» かいさん!ありがとうございます!そうですね、ボーカルか、または直己さんか、、、楽しみにしててください笑 あ、でも今回はボーカルの2人目線も少しずつ増やしていこうと思ってます! (2021年4月14日 9時) (レス) id: b1ce756e1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meo | 作成日時:2021年4月11日 13時