君に出会えたから−４th story−

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それは、北海道での公演２日目の夜。
ライブが終わって部屋で少しのんびりとしていたとき、誰かがドアをノックしてきた。



(誰だろ？)


メンバー？え、それかファンの方？ばれた？？


なんて色々想像しながらも、覗き穴からそっとドアの外を覗く。


(――え、)



目の前に映った人物に思わずがちゃっとドアを開けた。


直己「アポなしすみません。笑今平気です？」

直人「え、うん、もちろん、、、」



突然やってきた直己は、部屋に入るとがさっと持っていた袋を上に掲げた。


直己「飲みたいなーと思って。どうすか？」

直人「いいねぇ、、、リーダー飲み、しようか。」



“誰か他にも呼ぶ？”と、聞こうとして言葉を飲み込んだ。
いつも、ものすごい礼儀正しい直己が部屋に突撃してきたのだ。何も言ってないけどきっと、２人がいいのだろう。



〜〜〜〜
直人「っていうわけで、急遽直己と２人で飲んだんだよね。」

「素敵ですね、リーダー飲み。」

直人「でしょ。最近なかなかできてなかったから楽しかったんだ〜三代目のこと、ライブのこと、メンバーのこと、お酒が入ってるからこその真面目な話をたくさんできた。



―――その中で、直己にAのことを質問されたんだよ。」
〜〜〜〜




直己「A、最近大丈夫でしょうか、」

直人「―――？体調とかってこと？」


特に具合悪そうなところとかなかったけどなぁ、、と記憶を遡りながら、直己の言葉の続きを待つ。


直己「直人さんは、どうやってあの子と話したんですか？」

直人「えっと、、うん、健二郎たちをみてて、俺もちゃんとAと話さなきゃなーって思ってた時に、Aがトレーニングルームでぶっ倒れてたのを助けて、その日ご飯に行って、、かな。

リーダーなのに、いつまでもメンバーと向き合わないのってどうなんだろうなぁって健二郎たちみてたら思っちゃって。」


直己「それは、、俺も思います。自分が踏み出せてない間に他のメンバーがどんどんAと打ち解けてくのが、、焦るというか。」


直人「わかる！焦るんだよね！笑それにさぁ、Aと山岡さんが話してるの聞いちゃって！ますますAって何者なんだ？って、、、っと、、、」



(やばい、ほろ酔いで余計なことまで口走っちゃった)





そう焦る俺に直己が発した言葉は衝撃的なものだった。









直己「―――やっぱり。ＳＨｉＲＯさんってAだったんすね。」

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