君に出会えたから−４th story−

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“三代目のメンバ−１人１人とちゃんと向き合う。”



それは、ＨＩＲＯさんの勇退をきっかけに剛典たちと話せたあの日、自分の中で立てた目標であり、
そのことは、前に直人さんとご飯に行ったときに直人さんにも話したはず。



だからこそ。




「――できるだけ早くって、、どういうことですか？」



こんな質問するもんじゃないって重々わかってる上で聞いたこの質問。
私がメンバ−と向き合う事をずっと目標にしてきた事を知ってる直人さんがあえて言うって事は、きっと何かあるんじゃないか、って思ったのだ。



直人「うん、その話をしたいんだけど―、、一旦終わりかな。」

「え？」


((まもなく着陸いたします、、))



直人「東京。着いたからね。続きは送りの車の中、にしようか。」




と、他のメンバ−に内緒で、密会の約束をした。





谷「北海道お疲れ様。この後直人が急遽仕事はいっちゃってね―、、他のメンバ−はとりあえずオフだからこのあと個々にタクシ−呼ぼうと思ってるんだけど、、」


剛典「A、方向同じほうでしょ、一緒に乗ってく？」

「あ、いや、、えっと、わたしもちょっと中目黒に用があるんだよね、、、」

直人「あ、そうなの？俺も中目黒行くから乗ってく？」

「あ、いいんですか？そしたらお言葉に甘えさせていただいて、、(棒)」



なんて映画やったよね？って疑いたくなるほどの棒読みに、勘のいい剛典はもはやにやけている。



剛典「そっか。笑じゃあ俺１人でゆっくりかえろ―っと。」




私と直人さん２人、他のメンバ−とはぐれて、谷さんの車を待っていた。



ぴろんっ)



(―――ん？)


通知を開くと、そこにはさっき解散したばかりの剛典からのＬＩＮＥ。



剛典＜「健二郎さんとＥＬＬＹとご飯行くんだ〜いいだろ！」


というメッセ−ジとともに、タクシ−に乗ってる３人の写真が送られてきた。



「ふふ、、、直人さん、見てください。」

直人「ん、、？あ、あいつら、、ずりいな、俺らもご飯いくか、、、ん？なんかきたよ、」

「え？」



直人さんに写真を見せている間に剛典から追いＬＩＮＥ。




剛典＜「何があったか知らんけどなんかあったら話聞くから。」


「へへ。笑」




(剛典のことだ、きっとあの時直人さんと２人で抜けるって気付いてたんだろうな。)




何も詮索せず、ただ、“話し聞くよ”なんて、優しいなぁ。





そう、少しほっこりしていたところに、谷さんの運転する車が到着した。

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