君に出会えたから−４th story−

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(ねっむ、、、)



大人の本気の雪合戦を終えた後、無事飛行機に乗ったのだが、思ってた以上に雪合戦のエネルギー消費が激しくてみんな各々眠りについている。



(後ちょっと寝れたのになー、、なんで目覚めた私、、、)


到着まで1時間切ったころ、何故か目が覚めてしまった。今から寝たら確実に到着しても寝てる気がしてとりあえずごろーっと窓の外を眺めていた。



直人「――あれ、A、起きたの？」


「あ、直人さん、。」




行きとは変わって隣の席だった直人さんがお手洗いから帰ってきた。


「目が覚めてしまって、、笑」

直人「俺も。笑しかも目覚めた理由が尿意よ、やばくね？笑」


直人さんの言葉に２人でくすくす笑う。



直人「楽しかったね。ライブももちろんだしさっきの雪合戦も。」

「はい、ものすごく。笑」


直人「Aもあいつらもめちゃくちゃ楽しそうでさぁ、嬉しかったよ。」


と、しみじみ言う直人さん。



直人「―――きっとさ、臣や隆二も、Aと普通に話したいと思ってると思うよ？」


「――え？」


いきなり言われたその言葉に思わず隣の直人さんの顔を見る。



直人「行きの便でＥＬＬＹと話してたでしょ、聞こえちゃった笑」


「起きてらっしゃったんですね、、」


直人「うん。なんかAがめちゃくちゃネガティブなこと言ってるーって思ってた。笑」


(うっ、、、)



それを言われると何にも返せない。




直人「今のAがやるべきことは、まずはライブを楽しむこと。目の前にいるファンの皆さんをこれでもかってくらい幸せにすること。

メンバーと向き合うことももちろん大事だって思うけど、それはライブ終わってからでも遅くないよ、十分。」


「――はい。」



無理しないで頑張りなさいな。とわしゃわしゃと頭を撫でられる。



(安心するな、、直人さんの手は。)



おっきくて温かくて力強いその手。わしゃわしゃされるたびに安心するようになってきていた。



直人「でもさ、１つお願いがあるんだ。」


「お願い、、ですか？」



撫でるのをやめて真剣な顔をしていう直人さんにつられて私も身構える。




直人「直己のことなんだけど」

「――直己さん、、？」









直人「うん。ライブもあるし、今すぐ、とは言わないけれど、できるだけ早く、直己と１対１で話してあげて欲しいんだ。」

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