君に出会えたから−４th story−

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(あ、見えてきた。)



飛行機の窓から見える景色に少しずつ陸地が見えてくる。



(もうツア−も折り返しだなぁ、、。)



なんてことを思いながら、そっと目を閉じる。




大阪での公演を終えたあと、その次の日に東京に戻って、残っていた映画の撮影を終わらせたあの日。



監督「葉城 Aさん、オ−ルアップです！お疲れさまでした〜！！」



と、監督から伝えられて、花束をいただいた。



松本「Aちゃん、おつかれさま！」


と、先にクランクアップしていた松本潤さんも、サプライズで来てくださって。



「あ、、えと、ほんとに、ありがとうございました。私にとっての初の演技のお仕事で、しかもそれが初のヒロイン役で。


私の所属している三代目のライブツア−とも期間がかぶってしまい、スタッフの皆様にも、共演させていただいた皆様にも、ほんとにご迷惑をかけてしまったと思います。


それでも、沢山ご指導いただき、沢山支えていただいて。本当に感謝しかありません。
浩介と真緒が、たくさんの人に愛されますように。
初の映画のお仕事がこの映画で、ほんとうによかったです。ありがとうございました！！」



そのときを思い出しながら、目を開いて、ぼ−っとそのときの写真を見返す。



ＥＬＬＹ「楽しそうだね、」

「あ、ＥＬＬＹくん、おはよう。」


隣で寝ていると思っていたＥＬＬＹくんがいつのまにか起きていて、写真を見てそういった


「クランクアップのときに、一緒に撮っていただいたんだぁ。」


と、見せたのは、松本さんと監督とのスリ−ショットで、私の腕の中には映画に出てきた猫ちゃんも写っている。



ＥＬＬＹ「いいな、映画撮影。楽しかったみたいで良かったよ〜」


見るのが楽しみだなぁ、と楽しそうに言うＥＬＬＹくんにふと、ずっともやもやしていたことをぼそっと投げかけてみた。




「ＥＬＬＹくん、このライブツアー、楽しい？」

ＥＬＬＹ「え？もちろん！初のライブツア−だし、みんなも毎回すごく楽しんでると思うよ？」



みんな毎回ハイタッチとか肩組んだりとか楽しそうでしょ、と続けるＥＬＬＹくん。




明後日ライブだというのに、こんなこと今更言うのは違うとは思う。ただ、ここ最近ずっと引っかかっていたから、、、と、気がつくと言葉にしてしまっていた






「それってさ、、ライブが楽しくて、テンションあがってるから、、、だから、登坂さんとか今市さんとかも、、嫌いな私ともできるのかな？」

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