第15話 ページ15
ﾋﾟﾛﾝ.
「…ん、」
いつの間にか寝ていたらしく、通知音で目が覚めた。
玲[ダンススタジオで踊りませんか]
「玲於？」
普段は塩な彼からの誘いが珍しくてすぐに返信し、準備をした。
[良いよ、すぐ行く！]
.
玲「…わ、ほんとにすぐ来た」
「んだよ、そっちから誘っといて(笑)」
スタジオに入ると、もうすでに温まってる玲於の姿があった。
心底驚いたような顔をする玲於に苦笑いを返し、荷物を置いた。
玲「何か、予定あるんですか？」
「うん。メンバーと飯会」
玲「へぇ」
自分から聞いといて大して興味もなさそうな素振り。
相変わらずマイペースだなぁ(笑)
「珍しいな？玲於から誘ってくるなんて」
玲「…何となく直人さんと踊りたいなぁ、って」
「じゃ、夜までにお腹空かさないとだし。ガンガン行くよ？」
玲「…アップは出来てるんで」
不敵に笑うその顔を見れるのも今日が最後かもしれない。
こうして、隣で踊るのも。
そう思うと、体の動きも激しさが増していく気がした。
.
「っあー！疲れた！」
玲「…はぁ、っ、めっちゃ飛ばしますね…」
「ごめんごめん、(笑)」
今までの思い出とか柄にもなく思い出したりして。
そんな事を言える筈もなくちょっとトイレ、とスタジオを出た。
「…ちょっと、調子乗りすぎたかな…」
朝の爽快感が嘘のようにガンガンと襲ってきた頭痛。
吐き気も抑えられなくて、便器に蹲って思いっ切り出した。
「…ｹﾞﾎ、」
…あれ？これ、もしかしてやばい感じ？
鳴り響く危険信号に朦朧とする意識のなか、無意識で携帯を取り出してかけた先は。
【坂本】
prrrr..
坂《もしもし、坂本です》
ワンコールで出た先生の声に安心して思わず体の力が抜けた。
坂《もしもし？片岡さん？》
「…事務所、の、ダンス…スタジオ…」
どんどん意識がフェードアウトして、坂本先生の切羽詰まったような声が遠くに聞こえる。
「…トイレ、…の、奥か、ら、2番…め…」
坂《救急車、手配します！》
…良かった。
電話の向こうの慌ただしい音を聞いてから、俺はゆっくりと意識を手放した。
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カナやん大好き - うん！めっちゃ楽しみにしとく！良かったら、私の作品も見て！ (2019年5月7日 23時) (
レス) id: 636dc1adae (このIDを非表示/違反報告)
SiMa(プロフ) - カナやん大好きさん» いや、もうこの際タメでいっちゃおう！(笑)続編、楽しみにしてて！(自分でハードル上げるやつww) (2019年5月5日 21時) (レス) id: 10002d4b98 (このIDを非表示/違反報告)
SiMa(プロフ) - KOTONE.Kさん» ありがとうございます(^^)全力で！頑張ります！ (2019年5月5日 21時) (レス) id: 10002d4b98 (このIDを非表示/違反報告)
カナやん大好き - 私もタメで話してごめんなさい！続編楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年5月5日 14時) (レス) id: 636dc1adae (このIDを非表示/違反報告)
KOTONE.K - SiMaさん» うわぁっ！返信ありがとうございます！続編が出来るんですね！めっちゃ楽しみです！首をながぁーくして待ってます笑更新頑張ってくださいね！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: fae08584ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SiMa | 作成日時：2018年12月28日 23時
