何も出来ない私を許してほしくて 【EXILE TAKAHIRO】

第11話 ページ11

A「はぁ。」


頬杖を突きながら、大きな溜め息を一つ。


ずっとTAKAHIROさんのことが気になる私。


今何やってるんだろう。


本当にまた会えるのかな。


私の事、どう思ってるんだろう。


長い長い夏休みが終わりを告げ、


学校も始まり、少し肌寒くなってきた頃。


あれ以来、全く会っていなくて。


『Aが…、足りない』


いつかTAKAHIROさんが言っていた言葉を思い出した。


私が、足りない?


いまだに分からない言葉の意味。


私が敏感だったらな…。


友達「A?さっきからぼーっとして、考え事?」


するといきなり、私の友達が話しかけてきた。


A「んー、まぁね」


友達「まさか、好きな人だったり?」


A「ぇ…?」


好きな、人?


なぜか、TAKAHIROさんが引っかかった。


私って、TAKAHIROさんが好き、なのかな…?


好き、ねー。


なんか、認めたくないな。


まだTAKAHIROさんの事、何も知らないのに。

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