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柱の集い(伍) ページ9

しのぶと義勇はコソコソとAのことを話している。





そんななか




「口だけなら囮りにしろなんていくらでも言えるからな、ガキでも言える。」




伊黒がいつものネチネチとした言葉を投げかけてくる。




そこに悪ノリする様に不死川が彼女を煽る。




「たしかになァ。そんな歳で柱になれるなんて相当の腕の持ち主ってことだよなァ。……試してみるかァ。」









ーーーーーーー瞬間。



不死川はいつのまにか刀を抜きAに斬りかかる。



彼女は少し離れたところにいたにもかかわらず不死川は一瞬にして距離を縮めた。






あ!と声を上げ心配した様子なのは甘露寺。他の柱も心配か、興味かは分からないがその様子をじっと見ている。



くだらない、といった様子で見ていたのは義勇としのぶ。2人は元々彼女と知り合いのようだが一切心配した、動揺した様子はない。





ーーーーーーーカンッ



不意打ちだったがAは刀を抜き、不死川の一撃を受けとめている。


たしかに刀と刀が当たったにもかかわらずその音は大変軽い、本当に刀同士が当たった音かと疑う程軽いものだった。





それはAと刀を交えている不死川が一番感じている事だった。



(なんだこれ、刀に込めた力が抜けていくようなーーーーーーーー力を逃されているのかァ)






カンッとなんとも軽い音を立ててぶつかり一瞬交わった2人の刀は、Aの刀の上をなぞるように不死川の刀が斜め下へと向かい受け流されていく。



不死川は受け流された刀を切り替え次は斜め下から上へとさきほどとは真逆の方向へ刀を振る。


だが、結果は同じ。またも彼の刀は軽い音をたてて受け流されるのだ。




同じような攻防戦が数回続き、不死川も彼女に闘う意思のなさに諦め斬りかかるのをやめた。




「チッ。やる気ねえなァお前。」


「やる気??ありますよ!!やる気満々!
だけどここお館様のお庭だし血で汚れちゃったらご迷惑かなぁって。
今度ちゃんとした場所でぜひ手合わせしてくださいっ!私強い方と闘いたいです、それが自分も強くなる1番の道でしょう?」



Aからの予想外の返事に思わず笑う不死川。


「暇だったら相手してやるよォ。ガキのお守りはたくさんだ、じゃあなァ。」



有無を言わさないように去っていった不死川の後ろ姿を見て「照れ屋さんなのかなぁ」なんて呑気なことをいうA。




そういうことではないだろ、とツッコミを入れたい人が何人かいたが皆黙っていた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 冨岡義勇   
作品ジャンル:アニメ
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時

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