過去の正体(漆) ページ36
Aside
去年、お父さんの知り合いが事故にあって亡くなってしまったんだけど、その人の娘がさくらだった。
頼れる親戚もいなくってうちに来た。
さくらは私よりも2つ年上だからお姉ちゃんなんだけど、急にお姉ちゃんとも呼べなくってさくらって呼んでるまま定着しちゃったんだよなぁ
まぁさくらも何も言ってこないし多分気にしてないと思うけど
「ねえお姉ちゃん。全然話変わるんだけど、今日稽古あると思う?」
「絶対あるよ。だって私達の誕生日だってお母さん絶対稽古つけるじゃない。」
自分から聞いておいてお姉ちゃんの答えを聞いてガックリした。
そうだー、誕生日だろうと雪が降っていようと稽古が休みだった事1日もないよ、私何を期待したんだろ
「誕生日くらい休ませてくれてもいいのにねえ」
「だめよ、A。鬼が来たらどうするの?
私たちは稀血のせいで狙われやすいんだからちゃんと稽古しておかないと自分のことも、家族のことも守れないんだからね?いつもお母さんに言われてるでしょ?」
そうなの、私達の家系の女性はなぜかみんな稀血で生まれてきてしまう。
その稀血の濃度?濃さは人それぞれだけど全員もれなく稀血。
だからうちの女性はみんな護身のために剣術を習う。
私達のお母さんは元鬼殺隊員で、柱まではいかなかったけどそこそこ強い人だったらしい。
だから私達の稽古はお母さんがつけてくれている。
私の愚痴にのってこないお姉ちゃん、相変わらず真面目だなぁ
「だって鬼なんて一回も見たことないんだもん。」
「それは私達の家は鬼が入ってこられないように家の周りを藤の花で覆ってるし、家から出るときも藤の花のお守りを持ち歩いているからよ」
「そうかもしれないけどさぁ。私はこんな田舎じゃなくってもっと都会に住んでお洒落な生活したかったの〜!お姉ちゃんもそう思うでしょ?」
「う……ま、まぁたまにね、思うことはあるけど」
お姉ちゃんもそこは思ってたんだ
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時