過去の正体（玖） ページ38
さくらside
「えっ！綺麗！桜だぁもらっていいの？？」
「ハハッさくらのために買ったんだからいいんだよ」
「嬉しい！お父さんありがとう！！」
ほら。こういういかにも無償の愛！って感じが嫌い。
この家族全員こんな感じなんだよな、全員頭にお花でもさいてるのかしら
他人に優しくしてる自分たちに酔ってるようにしか見えないわ
「よし、じゃあ買う物も買ったし帰ろうか」
「そうだね、みんな待ってるだろうし」
私達は家に帰るため、来た道を戻る。
それにしても人が多いなぁ
おじいさん、小さい子供と母親、綺麗なお姉さん、色々な人がいる
ーーーー？？？
今すれ違った男の人なんかすごい私のこと見てた…なんだろ……
不思議な髪色だったな、頭から墨かぶったみたいな…
「な、なんだ！？」
ぼーっとしてたけどあいつの声で我にかえった。
え！？なに！？
さっきまであんなにいた人が誰もいなくなってる
お店の店員さんもいない！！どういうこと、？
「君、とってもいい匂いがするねぇ。」
声は耳元で聞こえた。
急いで声のする方に振り向くとさっき私をじっと見てた男がいた。
何この人！？怖すぎる
「な、なんだお前は！！！俺の娘から離れろ！」
私を庇うように私とあの男の間に割って入ってきたあいつ。
「ちょっと邪魔しないでくれよ、今からこの子を喰べるんだから」
ーーーーーーーえ？今なんて言ったの？…私を、喰べる、？
「何を言ってあ��ーーーー！！！」
「きゃあああああ」
私は思わず叫び声を上げた。
だ、だってあの変な髪色、の男が、あいつをこ、ころ、殺してる……！！
この男、お、おに…？？
や、やだ！！早く逃げなきゃ！！
死にたくない！！！ちょっと！！何やってるのよ、私の足！動け！！震えてないではやく、早く動いて！動いてよ…！！！
「可哀想に…震えてるねぇ。大丈夫、僕が喰べてあげるから。すぐ楽になれるよ」
死にたくない！！死にたくない！！死にたくない！！なんで私がこんな間に合わなきゃいけないの！？いや！！助けて！！
鬼が私に向かって手を伸ばしてきた
いや！！！触らないで！！！
…………え？？血？？
ぽたぽたと足元に血が垂れていることに気づき恐る恐る鬼が触った自分のお腹を見てみる。
「っっっっっっっ！！！！」
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます！修正しました！褒めて頂けてとても嬉しいです！！頑張ります！またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (
レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います，，，お話めちゃめちゃ面白いです！頑張ってください！ (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶犬 | 作成日時：2020年10月22日 23時
