接近(参) ページ27
里自慢の温泉を堪能したAはご機嫌な様子で鼻歌を歌って旅館までの道のりを歩いている。
(気持ちよかった〜!お肌もすべすべになったし入れてよかったぁ)
そんな道中どこかの刀鍛冶に声をかけられる。
「うわっA様っ!!ーーー浴衣お似合いです、色気たっぷりですよ。ゆっくりして行ってください。」
「ほんとですか!わーい!色気ゲット〜!
ありがとうございまーす!」
ひらひらと手を振って返事をした。
旅館につき、一度部屋に戻ろうと廊下を歩いていると見慣れた鬼殺隊の隊服に身を包んだ義勇の姿があった。
「義勇さん!温泉行かなかったんですか?」
彼女は浴衣ではなく隊服を着ていたことからそう思い尋ねる。
「あぁ。後で行く。」
「そうですか!気持ちよかったですよっ……ってあれ、鬼殺隊ですね。なんか見覚えのある…」
2人の前にはこちらも見慣れた鬼殺隊の隊服を着た昆布のような髪型をした人がいるのを見つけた。
そしてAは声をかけた。
「時透くん!」
名を呼ばれた時透は後ろを振り返る。
「あ、A。ーーと冨岡さん。」
「こんなところで偶然だね。時透くんも刀直しにきたの?」
「まぁそんなとこ。」
「そっか。ところで時透くんも温泉入ってないの??入ってないなら絶対入ったほうがいいよ!すっごく気持ちいいから!おすすめ!」
「あぁ、それで浴衣。」
時透の言葉にAは腕を軽く広げてくるりとまわってみせた。
義勇は相変わらず表情一つ変えずにいる。
「どう?旅館って感じで素敵だよね〜
さっきすれ違った刀鍛冶さんに色気でてるよって褒められた!」
時透は軽く鼻で笑いながら
「よく言うよ。色気もクソもないじゃん。
この前人に服押さえさせてお腹見せびらかしてたくせに。」
彼は蝶屋敷で治療のために邪魔だった隊服を押さえさせたことを言っているらしい。
「なんかそれは人聞きが悪いと言うか、人に誤解を招く言い方じゃない!?」
「事実しか言ってないよね。」
「事実と言われれば事実なんだけど!言い方!…あ、義勇さんっ違うんですこれは」
横から向けられる(お前また何かやったな)と言いたげな義勇からの視線に気づいたAは必死に言い訳をしようとしている。
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お茶犬(プロフ) - るんるさん» はじめまして。全然気づいていませんでした、教えて頂きありがとうございます!修正しました!褒めて頂けてとても嬉しいです!!頑張ります!またお時間ある時にでもお話読みにきてください(*´-`) (2020年11月4日 19時) (レス) id: 72156f6cb2 (このIDを非表示/違反報告)
るんる(プロフ) - すみません。炭治郎の字が違います,,,お話めちゃめちゃ面白いです!頑張ってください! (2020年11月3日 23時) (レス) id: 89ac41ad4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶犬 | 作成日時:2020年10月22日 23時