15 修理 ページ18
『ここをこうして―』
『ここはこうかなぁ―』
『もうちょっとゆったりしてたかも―』
『あともう少し―』
『痛っ！』
部屋で一人作業を続けていたA。
一つのことを長く続けることはできないが、理想に近づけるためにはなんだってやるのが彼流だ。
何回か試行錯誤をしているうちに針が指に刺さってしまった。
思わず声を漏らすと、部屋の様子をドアの隙間からじっと見つめていたMattと目が合った。
Matt「A、怪我大丈夫！？」
『あ、うん。大丈夫だよ。』
隠れることをやめてバタバタとこちらへ駆け寄ってきたMattを目で追いかけ、『いつものことだ』と困ったように笑って返事をする。
ヒリヒリと痛むAの指先からは少し血が滴っていて、
それをみたMattは怪我をした張本人より何倍もあわあわとしていた。
『これくらいほっといていいよ。』と言いかけたが
Matt「怪我した時はそのままにしたらダメだよ！」
という言葉で遮られた。
Mattは少しうーんうーんと考えた後、ジャケットのポケットからカラフルで小さい箱を取り出した。
「手、そのままにしててね。」と言われ、そのとうりにしているとMattが優しい手つきで絆創膏を巻いてくれた。
『ありがとう。』
と言うとMattは「お大事に。」と笑顔で返した。
その次の瞬間、ハッと何かを思い出すと彼はAと目を合わせた。
Matt「ねぇ、パーカー完成しそう？？」
『うん。あとは針を抜くだけだよ。』
フードと付け根を合わせるために三本刺さった待ち針をAが一つずつ丁寧に抜くと、
ほつれの直ったパーカーが彼の手でバッと開かれた。
『っしゃ！ 完成〜！！』
Matt「すごい！！元通りだ！」
パチパチと拍手の音が鳴る。
完成した喜びでAとMattは満点の笑みだ。
Aが早速パーカーに腕を通していると、彼はMattがそわそわした様子で座って待っているのに気が付いた。
Matt「あのね、A。よかったらでいいんだけど、」
『うん。』
Matt「裁縫、教えてくれない？」
Matt「直したいものがあるんだけど、やり方がわからなくて。」
それを聞いたAはにこっと笑い、
『もちろんだよ！せっかくだし、一緒にやろう？』
といった。それを聞いたMattはガッツポーズで大喜び。
Matt「ありがとう！今準備してくる！！」
そう言って小さなぬいぐるみと裁縫セットを取り出してきた。
(字数が超えてしまったので次ページへ。)
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明留くん@UZI!!(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/asuneko4/できました!!多分5ページ目にあると思います。ありがとうございました!! (2022年12月9日 18時) (
レス) id: eb88482d35 (このIDを非表示/違反報告)
【ふせん】 - 明留くん@UZI!!さん» コメントありがとうございます。全然大丈夫ですよ！完成楽しみにしてますね！！ (2022年12月9日 13時) (レス) id: bfe7a7ad56 (このIDを非表示/違反報告)
明留くん@UZI!!(プロフ) - 失礼します、だいぶ前にもコメントした明です!!実はこの小説の夢主君がめっちゃ好きなので描いてみたいんですけど・・・ダメですかね(? もしかしたら投稿するかも知れないです!! (2022年12月7日 17時) (レス) id: eb88482d35 (このIDを非表示/違反報告)
【ふせん】 - 偉大なるベンザ様さん» ！？ わかります(o^―^o) (2022年8月30日 19時) (レス) id: bfe7a7ad56 (このIDを非表示/違反報告)
偉大なるベンザ様(プロフ) - FTom尊いなこれhshsしたい (2022年8月30日 18時) (レス) @page23 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：【ふせん】 | 作成日時：2021年10月16日 18時
