☆操られている兵隊さん達 ページ19
キラside
あれ、これかなり大変そうだな。
と、事の重大さにやっと気づいたあたし。
それに、いろいろ頭が混乱してしまった。
クンツァイのこと、助けてあげたい。
困っている人には、絶対に駆けつけてあげたい。
ただ、黒い水と霧に気をつけろっていうのが気になる。
黒い水と霧、もとをたどるとどちらも水。
水は、すべてを映す鏡…そう思うと、なんだか怖い。
けど、頑張らなくちゃっ!
あと…
レンくん達に、魔界の力がどーとか言ってた。
…でも、はっきり言ってどーでもいい。
魔界?それがどーしたっ!
フウカだって言ってたし。
魔界と魔法界は、いつか絶対仲良くなれるって!
だからあたしも気にしない。
黒の国という言葉を聞くと、過剰反応してしまうけれど。
あたしは、星雲の雫を持ち、ポケットに大切にしまう。
その時。
パッパーッパッパッパッパパーッ
軽快な音が、大通りから聞こえた。
「なにっ!?」
あたし達の間に緊張が走る。
ちらりと大通りを見ると、そこにはたくさんの兵隊さんが、行進していた。
そして、兵隊さん達の隊長が、大声でとんでもないことを言った。
「星雲の雫を持つ者はいるか!いればすぐに銀の城に来い!」
(え!?)
どういうことなのか、分からない。
つまり、銀の城が星雲の雫を欲しがっている!?
でも、女王陛下のレイアさまは、そんなものを欲しがらないと思うし…
「フウカの所に戻ろう!」
「おうっ!」
☆★☆
急いでフウカの所に戻れば、フウカ達は呆然としていた。
「ママ…!?」
フウカが泣きそうに言う。
銀の城は、これまでの歴史上、数回しか兵隊さんを動かしていなかったらしい。
チトセも、驚いたようにフリーズしている。
今、一番話を理解しそうな、カイトとカリンに話すと、
「え?どういうことぉ?」
「その石を守るのかよ?」
両方ビックリしていた。
「でも、クンツァイさんを狙ってるのは、水と霧の者よねぇ…」
「銀の城の女王は、願いなんて自分で叶える派だし、こんなことするわけ…」
カイトが、頭をひねった。
あたしは、兵隊さん達に聞こえないように言った。
「裏に邪気を感じる。多分、女王は……操られてる」
「は?女王は魔力が凄く多くて…」
「多分、敵はそれ以上の魔力…」
「そんな…」
あたし達は、呆然とその場に立っていた。
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山形みるく(プロフ) - エリカさん» 私も大好きーっ! (2020年8月31日 17時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 山形みるくさん» みるちゃん大好き (2020年8月30日 23時) (レス) id: 4b8c4006dd (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» パチパチパチ☆←拍手の音 (2020年8月30日 10時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - ユキカさん» やりぃっ!( ☆∀☆)めっちゃ嬉しいw (2020年8月30日 10時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» あ!そうそう!クンツァイトって宝石からとった名前なんだよ♪あんなつ、お見事っ! (2020年8月30日 10時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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