☆雫の石…? ページ15
キラside
うぅ……。
あたしは何を見せられているのだろうか←
「察するって何よ!?だいたいいきなりブチギレてどーしたわけ!?」
「どーしたもこーしたもあるかっ!人の気持ちくらい考えろこの鈍感!」
「なんですってぇぇぇっ」
大喧嘩に発展している、フウカとチトセ。
それをポカンと見つめる、まだ顔が赤いレンくん。
耳を押さえて、「またか」という顔をしながら、タピオカを飲むのはカイト。
いや止めてあげよーよ。←
「まぁまぁ…。ほら、チトセも抑えてよ、怒り」
あたしが二人を宥めると、チトセが拳を震わせた。
「ぐぬぬ…」
「はぁーあ、こんな所でパワー発散するより、もっと魔法を頑張ればいーのにぃ〜」
やっと喧嘩が終わった…と思えば、フウカが火に油を注ぐようなことを言ってしまい。
それを聞いたチトセ王子はもちろん激怒。
「魔法の練習もせずにコントロールも出来ねーお前に言われたくねーよ!」
「何よこの13番目!」
「今13番目は関係ねーだろっ」
あ、もうこれはダメだな。
諦めよう…。
あたしは二人の仲裁に入ることを諦めて、ミルクティを飲む。
カイトとレンくんが、キャラメルポップコーンを食べ、フウカとチトセが喧嘩してるというカオスな状況の横で、あたしはため息をつく。
…その時。
カランッ
「っ?……何?」
(カランッという、音が聞こえたんだけど…)
あたしは、気のせいかな…と思いながら、あたりを見回す。
「どうかしたか?」
「ううん……何もない」
カイト達は気づかなかったみたい。
それにしても、何の音だろう?
キョロキョロしていると、路地の裏で何か、光る物が見えた。
(…何かな、あれ…)
あたしは気になって、カイト達を置いて路地の裏に入っていく。
暗くてジメジメした、路地の裏を進めば、光る物はすぐに見つかった。
「これは……?」
それを拾い上げて、手の上で転がした。
その光る物は……まるで、宝石のようだった。
「綺麗っ…」
雫型の石で、まるで星を閉じ込めたかのようにキラキラしている。
(星雲の雫…)
あたしの頭の中で、そんな言葉が浮かんだ。
路地の裏に、静かな風がふいた。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山形みるく(プロフ) - エリカさん» 私も大好きーっ! (2020年8月31日 17時) (レス) id: 43416ff750 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ - 山形みるくさん» みるちゃん大好き (2020年8月30日 23時) (レス) id: 4b8c4006dd (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» パチパチパチ☆←拍手の音 (2020年8月30日 10時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - ユキカさん» やりぃっ!( ☆∀☆)めっちゃ嬉しいw (2020年8月30日 10時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキカ(プロフ) - あんなつ♪さん» あ!そうそう!クンツァイトって宝石からとった名前なんだよ♪あんなつ、お見事っ! (2020年8月30日 10時) (レス) id: bba7686eb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ