どれが ページ19
照side
病院内をフラフラしていたら、いつの間にかふっかのいる集中治療室の前にいた。
昨日と変わらない様子でふっかはベットに横たわっている。
ガラスの向こうにいるふっかを見つめていると、海野先生がやってきた。
俺の横に立って同じようにふっかを見る。
そして、涙も枯れた俺に話しかけてきた。
海)すごく、混乱されていると思います。それが当然の反応です。愛する人がもうすぐ死ぬかもしれないと言われて、冷静に考えることが出来る人はいません。ただ、これだけは覚えていてください。あなたのする選択に正しいも間違いもありません。どの選択も正しく、そして間違いなのです。照さんがすることはそのことを知りながらどれが1番、辰哉さんに相応しい亡くなり方かを決めることです。そして、それができるのは辰哉さんのことを誰よりも知っている照さんにしか出来ません。...どの選択をされても我々は最善を尽くします。
そう言って海野先生は去っていった。
ふっかに相応しい...か。
そのあとまたしばらく、眠り続けるふっかを見つめた。
決意を固めた俺はそれを海野先生に伝え、仲間にも伝えるべく、俺の病室へ向かった。
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作者名:聖彩 | 作成日時:2021年12月26日 9時