64 ページ14
実家に帰ってから初めて外に出るような。
服装はというと、もう完全に田舎のヤンキー。
まあだって遠出しないし。そこら辺だし(？)
スングァナと協力して、オンマの目を盗んでウォヌを抱きかかえながら外に出ようとする。
SK「僕がオンマと何かテキトーに話して気を逸らせるから、その隙に！」
A「おっけい！ありがとね」
玄関のドアを開ければ、ウォヌはするりと私の腕から抜けて真っ先に外へ行ってしまった。
方向的には公園へ行く道。きっと早く行きたいんだな。めちゃくちゃはしゃいでいるんだろうな。
A「ちょっとそこら辺まで出かけてきまーす」
母「気をつけて〜。お昼はいるの？」
A「いる」
何とかバレずに済んだので、そのまま公園まで歩いて行く。
少し歩いて、曲がり角を曲がった所に見覚えのある人の姿。
たった数日だけなのに、久しぶりに見たような感覚がした。
WN「やっぱりこの姿が落ち着くわ」
A「慣れって怖いね」
けど私は、どこか違和感を感じた。
彼の髪を見てみる。
A「ウォヌ……貴方髪が…」
WN「え？髪？」
本人は異変に気付いていない。
私はスマホのカメラをインカメにしてそれを見せた。
WN「えっ…！」
ウォヌの髪色が、普段グレー1色だったのが黒とグレーが混じったような感じになっていた。
グラデーションというか何というか。
綺麗なのは綺麗なんだけど。
WN「もしかしたら…あれかな」
A「あれ？」
WN「この季節になると、すっごい毛が抜けるんだよ。あと寒い季節がやって来る時にも起こる」
あー、換毛期ってやつか。
春と秋になると毛が生え変わるやつだっけ。
本人曰く人間になってから初めての換毛期が来たからどうなっていくのかは全く分からないと。
黒髪なウォヌも、かっこいいとは思うけどね。
WN「まあいいや。A早く行こうよ」
A「え？あ、うん」
ウォヌは私の手を繋いで、いざ公園へ。
「あ、こうじゃない」って繋ぎ方を恋人繋ぎに変える。
いやもうそれデートの時で良くない…？
でも心のどこかで、嬉しく思う私がいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ムルーア(プロフ) - 初めまして💜一気に読んじゃいました！もう素敵で最高です😭😭😭続きがあるなら是非読みたいくらいはまっちゃいました💕素敵な作品ありがとうございます🥹 (12月24日 0時) (
レス) @page29 id: e97b81299d (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます。うわあん！そう言っていただけてとても嬉しいです！是非是非読んでください！こちらこそありがとうございます！ (2022年6月11日 1時) (レス) id: 0ecbff2ba2 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - らんさんの作品全て読ませていただいてるのですが、どれもすごく素敵で言葉に表せないほど大好きです、、。素敵な作品を書いてくださってありがとうございます(TT)これからも読ませていただきます!! (2022年6月11日 1時) (レス) @page27 id: 329fc0a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2022年5月16日 23時
