ジミン先生のお気に入りは、冷たい (ページ9)

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09 JM ページ9

ﾃﾋｮﾝ｢どーしたの！｣

｢…あ、テヒョン｣

ﾃﾋｮﾝ｢…あれ、驚かせるの失敗しちゃった

いつも驚くじゃん！なんで！？｣

後ろから突然現れたテヒョンが、

目をまん丸にしながら僕の周りをちょこまかする

｢……僕お気に入り、できた｣

ﾃﾋｮﾝ｢へ？｣

｢僕、お気に入りできたよ｣

テヒョンは一時停止し、まん丸にした目はそのままでゆっくりとこちらを向いた

ﾃﾋｮﾝ｢気になってた子？？

…あー、僕分かった、あの子だ｣

そう言ってテヒョンは1年1組の教室の方を指した

ﾃﾋｮﾝ｢さっきのジミン先生の授業は1組さんだったから、1組の子でしょー？

そんでそんで、ジミン先生は目立つ子が好きだから、あの子｣

テヒョンが指したのは

・

…いつもAの隣にいる明るそうな子

Aの友達なのかな？？覚えとかなきゃ

ﾃﾋｮﾝ｢……図星？黙っちゃって｣

｢…あー、あの子は違うよ｣

ﾃﾋｮﾝ｢なーんだ｣

ちぇー、と言いながら口をとがらせるこの親友は
本当に表情豊か

人気の先生の1人なだけある

｢それよりテヒョン先生は？お気に入り、いたよね

何組のどの子なの？｣

ﾃﾋｮﾝ｢もう！言うわけないでしょ！

言ったらその子ジミン先生に攻略されちゃうもん！｣

｢……それはないよ、テヒョンの子だもん｣

ﾃﾋｮﾝ｢その間が信用出来ないんだよ｣

まあ確かに、いつもの僕だったら面白がってテヒョン先生のお気に入りにも手を出しちゃうかもね

…でも僕は、自分のお気に入りに気に入ってもらえば
今はそれでいい

｢…テヒョン｣

ﾃﾋｮﾝ｢ん？｣

｢…僕、お気に入りに嫌われてるんだよ｣

ﾃﾋｮﾝ｢…え？なんで？｣

｢うーん、、
多分僕のキャラがハマらなかったのかも｣

ﾃﾋｮﾝ｢あー、なるほどね｣

｢……僕どうしたらいい｣

ﾃﾋｮﾝ｢その子だけに好かれたいなら、
その子のタイプに合わせるべきじゃない？

でも、ジミン先生は色んな子に好かれたいで……｢その子にだけ好かれたい、かな｣

ﾃﾋｮﾝ｢……そうなんだ｣

｢でも、その子のタイプって？｣

ﾃﾋｮﾝ｢ジミンがハマらなかったなら、
物静かでクールな先生が好きとか！やってみる価値あるよこれ｣

｢…クールか、、、やってみる｣

今はほんと、ただただAにこっちを向いてほしい

他はいい