原動力 ページ32
*
「ちょっと、お話いいですか？」
「はい…」
あたしとイトゥクさんは、少し離れた椅子に二人で並んで座った。
「あの、大丈夫ですか？」
「え…」
「怪我…酷くないんですか？」
「ええ…ちょっと縫いましたけど…」
そう言って、エクボを見せながら額に手を持っていく。
「でも、こんなのたいしたことありません。キュヒョンに比べたら…」
「でも…」
辛そう…
「僕は…最初キュヒョンが加入することに反対でした」
「え…？」
「……ずいぶん…辛くあたった事もあって…。
でもあいつ。僕がどんなに辛くあたっても、絶対にめげなかった。
それどころか、どんどん自分で居場所を作って行って…
今ではすっかりSJのマンネとして、欠かすことの出来ないメンバーになりました」
「はい…」
「最近、やっと僕もキュヒョンと色んな話が出来るようになってきて…
いつだったか、聞いたことがあるんです。
お前のその原動力はなんなの？って。そしたらあいつ、なんて言ったと思います？」
「さ、あ……」
「ヌナがいるからだって」
「え…？」
「ヌナのために、唄ってるんだと。そう言ってました」
キュヒョナ…
鼻の奥がツンとして、涙が溢れそうになる。
泣いちゃダメ。必死に堪える。
「あの日、ラジオの日…朝から。
いや、数日間からかな。あいつ、ずっとおかしくて」
「…？」
「いや、なんか…ニヤニヤしてると思ったら、急に溜息ついて
今にも倒れるんじゃないかってくらい顔色わるくなったりして」
「具合、悪かったんですか？」
「いえ(笑)違うんです。どうしたんだって聞いたら。
もうすぐ結果発表なんですって。
意味わからなくて問い詰めたら、あなたとした約束のことを話してくれて」
『でも、僕の方が一方的にした約束なんで、ヌナが来てくれるかどうか…
でも、僕はずっと待ってるつもりだから…
明日がダメなら、来年、来年がダメなら再来年も…』
キュヒョナ…
「正直、あいつが羨ましかった。僕には出来ないけど…
僕たちは誰か一人のためじゃなく、すべてのペンのために生きてましたから」
「イトゥクさん…」
そう言ってどこか遠くを見ている寂しげなイトゥクさんに
アイドルとして生きる彼らの苦悩を垣間見た気がした。
「A…さん」
「はい…？」
「あなたは…キュヒョンの事をどう…」
「あ！！」
誰かが、声をあげた。
「「「終わった！！」」」
見ると、手術中のランプが消えたところだった。
*
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さくらこ(プロフ) - puuさん» puuさん、こちらにもコメント頂いてたのに気付くの遅くてごめんなさい(>_<)エロギュ、たのしんでもらえてよかったです。はっ！！リーマンﾄﾞﾝﾍ！！か、完結目指して頑張ります(~_~;) (2014年12月25日 8時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
puu(プロフ) - 俺の初めてヌナにあげるがキュンっときてたくさんたくさんエロギュ楽しみました♪ギュの行動いちいち可愛くて大好きです(〃∀〃)あっ！もちろんリーマンドンへも好きですよ(笑) (2014年11月29日 9時) (レス) id: a390daf430 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - LaLaさん» LaLaさん、コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ最高だなんて、嬉しいお言葉(>_<)これからもよろしくお願いします！ (2014年9月23日 6時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
LaLa(プロフ) - ぎゅ。最高です(＞ω<)/。・゜゜・ (2014年9月17日 19時) (携帯から) (レス) id: 1c41261f79 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ななさん» ななさんコメントありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉギュ、かわいかったですか？よかった〜^^;かわいい感じを出そうとすると、ﾄﾞﾝﾍみたいになっちゃいそうなんですけど…次……あまり期待は出来ないと思いますが…^^; (2014年9月17日 0時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年8月28日 21時
