LINE ページ2
.
クラスのモブもう明日でお別れかー
カースト上位こっからの進路はほとんど被らねぇからな
クラスメイトそうだよねー
陽キャこのグルさえ残しときゃ、またいつでも会えるっしょ
いつにもなく盛り上がっているクラスライン。
ポンポコぽんぽことすんごい勢いで流れていく噴出しと文字。
会話に参加するでもなく、ただボーっとその光景を眺める。
クラスの女子でもやっぱ、寂しいよね。もう何年も会えないと思うとさ
「…ほんとだよ」
ぽつり、思わずつぶやいたとき、別のトークルームからメッセージが届いた。
伊吹…？
伊吹暇
Aクラスラインの会話に参加すりゃ一瞬で忙しくなるんじゃね
伊吹やだ
Aわがままかよ
伊吹通話しよ
A急やな。いいけど
そう返信してから数秒後、画面が一瞬真黒になって通話画面に切り替わる。
「もっしもっしかーめよーかーめさんよー」
伊吹『世界のうちでーおまえっほどー』
「………あ、続き知らん」
伊吹『クソやん』
「伊吹って歌うまいよねー。…あ、今度一緒にカラオケ行こうよ」
伊吹『あーうん。いいよ』
「よっしゃ決定。てかそろそろ寝んと、明日式中に眠くなるよ？」
伊吹『だなー。眠くなったら寝よ』
「…ん、？それは寝落ちのお誘いですか？」
伊吹『うん』
「へー、めずらし」
伊吹『てかさ、雨やべぇな』
「それな。…明日には晴れるらしいけど」
伊吹『んー、そっか』
「…ねえ、なんかもうすでに眠そうな声だけど」
伊吹『んんー、声聞いたら眠くなってきたかも…』
「…うん、私もなんか、声聞いたら安心したわ」
伊吹『安心？』
「んーん、なんでもない」
伊吹『そか』
それからぽつぽつと会話をして、気づくとスマホ越しに寝息が聞こえてきた。
…寝た、か。
クラスラインを見ると、通知がえぐいことになっていた。
既読処理だけして閉じると、私も布団をかぶって目を閉じる。
伊吹の寝息を聞きながら、雨音が強くなっているのを感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めぞぴあの(プロフ) - 今からでも更新待って大丈夫ですか…？まじでこのシリーズ好きです！続き見たいなーって… (1月23日 7時) (
レス) @page9 id: 61294795bd (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - もちづき@タピオカ中毒さん» ありがとううううう(´;ω;｀) (2018年11月20日 22時) (レス) id: fcdf5a8177 (このIDを非表示/違反報告)
もちづき@タピオカ中毒(プロフ) - 大丈夫！受験頑張れ！ずっと待ってるから…！ (2018年11月14日 0時) (レス) id: 2e77220214 (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - 星空舞子@ラさん» ほんっとに更新できなくてごめんなさい！！また更新したら読んでくれると嬉しいですっっっ！！！ (2018年11月13日 23時) (レス) id: fcdf5a8177 (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - もちづき@タピオカ中毒さん» 全然更新できなくてごめんねぇええ！！受験終わったらもう毎日更新する勢いで書くから待っててくれると嬉しいよ…！ (2018年11月13日 23時) (レス) id: fcdf5a8177 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice@夜未 | 作成日時：2018年10月7日 17時
