*想いは。 ページ20
「ありがとうございます。」
Aに深々と頭を下げられて
俺は戸惑った。
「いやいや!
そんな大層な事はしてねえよ!」
「そんな‥‥!
ナンパから助けて頂いているのに‥!」
「私からもありがとうございました!
ナンパさんから助けて頂いて‥!」
マネージャーからも。
「あー!分かった!分かったから!
頭を上げてくれ!」
女の子に頭を下げさせる訳には
いかないしな。
「あれ〜?ミツ〜?
な〜にしてるのかな〜?(笑)」
ニヤニヤと笑いながら
大和さんが来た。
「ああ‥‥。大和さん。
さっき、ナンパ男に絡まれてたからさ。
追い払ってたんだ。」
「ほー。
大丈夫だったか?」
「は、はい‥‥!」
顔を赤く染めるA。
大和さんが顔を近づけて言ったから
少し、吃驚したんだろう。
「よしっ!
じゃあ、戻るぞ!」
俺はそれから逃れるように声を上げた。
ーーーーーーーーーー
「じゃあ、おやすみなさい!」
「おやすみ。」
「おやすみ。
王様プリン、食べんなよ!」
各自、部屋に戻ってベットに入る。
「兄さん。」
ドアの方から一織の声がした。
「‥‥少しいいですか?」
ーーーーーーーーーー
「兄さん‥‥。
Aさんの事ーーーーーー。」
「‥‥流石、俺の弟だな。」
「はい。
兄さんの事なら何でも分かります。」
「そっか‥‥。
俺の方が早かったのになー!」
そう言う。
�茲を伝う雫が止まらなかった。
俺はそれから沢山、話した。
ーーーーードアの向こうに大和さんが
いるのなんて分からずに。
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作者名:プリン | 作成日時:2018年3月14日 22時