ヴァイオレット・エヴァーガーデン

＊あいしているとは。 ページ7

バンッ、バンッ！！




銃弾の音が響きました。



それと同時に。



私の右目に激痛が走り、血が流れている感覚で

撃たれた、という事が分かりました。





「っギルベルトさん！！！」





そのもう一つの銃弾は
ギルベルトさんに当たり。


心臓部分でした。




このままではまずいと考え、
物陰に隠れました。






「ギルベルトさん……！！！」




出血が止まらない。




「大丈夫だ……。

俺様は国だから……死なねえよ。」






「でも……！！！！


出血も酷い、それに加えてここまでの傷……！



せめて、出血を止めなくては……！！」



私は自分の軍服の一部を破り、


その部分を塞ごうとした時。







「大丈夫だ！！！！！」



ギルベルトさんがそう声を上げました。





「それより、お前だ、ヴァイオレット！！



お前は人間だろ！！！？？？



俺よりも右目の出血を止めろ！！！」






「そんな……。



ギルベルトさん、は、国で、すよ。



で、も…でも……！！」




だんだん、涙声になっていく。




声が震える。






そう言うと、ギルベルトさんは笑顔になり。





「お前はヴァイオレット・エヴァーガーデン。



俺はギルベルト・バイルシュミット。



お前は人間。



でも俺は国だ。




だから、お前は生きるべきだろ？





だから、逃げろ。」





「嫌、です。


ギルベルトさんも、一緒、に……！！」





「逃げろ。」






「私、だけは、心細い、です……！！」





「最後に言って

おかなきゃなんねえ事があるんだ。」





すると頭に手をのせ。




いつもの温もりで。



.


.


.


.


.

.

.


.


.


.

「ーーーーーー愛している。」







「っ！！！」



私はその場から逃げました。

＊どくせんよく。→←＊せんきょうは。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す