ヴァイオレット・エヴァーガーデン

＊ひろってくださった。 ページ3

私はある人を

探しています。


ギルベルトさんです。



私は戦場でギルベルトさんに言われました。



"愛している"ーーーーーーーーと。




私には愛してるの意味が分かりません。



だから、ギルベルトさんに訊ねたいのです。


そして私はギルベルトさんを探しに


イギリスのロンドンにいました。




ですが、この頃何も口にしていないので


倒れて、意識を失ってしまいました。
.


.

.



次に目に写ったのは白い天井でした。




そして、ボサボサ頭の眉毛が太いイギリス人。




聞けば、アーサー・カークランドさん、

イギリスという国の化身らしいです。



国の化身、とギルベルトさんも言っていたので

つい驚いてしまいました。




それについては後々、お話しする、と

アーサーさんに言いました。


まず、お礼の言葉がいりますね。



「まず、私を助けていただき
ありがとうございます。」



お礼をしました。



そうすると彼、アーサーさんは




「そんな大それた事はしてねえよ。


助けるのは普通だろ？」



と顔を赤らめて言いました。





それから名前までつけていただき、


アーサーさんは私を家族と言ってくれました。



.




彼は何故。






「……私には。

何故、こんな事をするのか、分かりません。」





「困ってる淑女がいれば

手を差し伸べる、それが紳士だろ。」





「……では、私の願いを
聞いていたたげませんか？」




「願い……？」






「はい。



私はある人を探しているのです。」





「ある人、とはギルベルト……

っていう奴か？」




「……はい。



ギルベルトさんです。」







「そうだな……。特徴を教えてくれないか？」





「はい。


銀色の髪に赤紫色の目です。


顔立ちはドイツ……ですね。」





「顔立ちはドイツ……。」





考え込むアーサーさん。


あ、お兄ちゃん……ですね。






「……少なくとも俺の近くには


いないな。そんなヤツ。」





「そうですか……。」




振り出しに戻りました。



折角、ロンドンに来たというのに。






「あ……そいつについて話してくれよ。



もしかしたらアイツだった、

とかあるかもしれないし、な？」




重苦しい雰囲気を変えようと声を上げる。





「……私の話になりますが、
いいのですか？」




「ああ。別にいい。」




私は渡された紅茶を飲んでから

話し始めました。

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