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すると目の前にいるショッピは、顔色を変えて机に置かれてあるナイフを手に取る。
一体何に使うんだと、少し嫌な予感を感じていたら彼はコネシマめがけてナイフを放り投げた。
｢い…ッ、お前、なんのつも………っっ？！｣
｢合意の上なら楽に死ねたのに。アホやなぁ、相変わらず｣
彼が放り投げたナイフは、ドスッとコネシマの背中に刺さった。
果物ナイフといえど、凶器である。それと同時に、そこまで深い傷では無さそうに見えたが、彼はどさりと床に倒れた。
私は一瞬の間にして何が起こったのかが上手く把握出来なくて、涼しい顔をした彼に状況説明を求める。
｢ねぇ、何してるの！？｣
｢見て分かりません？刺したんですよ｣
彼が平然とそう答えるので、私は益々訳が分からなくなった。
まるで意味がわからない。彼がコネシマを刺す理由も分からないし、何故当然のように彼が冷静でいられるのか分からない。
ショッピは倒れ込んだ彼に近寄り、突き刺さったナイフを抜いた。
｢ッぐ、っ…！！｣
｢アッはは、これ即効性の毒なんすよぉ。知ってました？｣
彼はナイフを抜いたかと思えば、ずぐりと再びナイフを元に戻した。
その後も彼は背中を抉っては抜き、何度もナイフの抜き刺しを繰り返している。その異様な光景が気持ち悪くなって、思わず口元を押さえた。
なんで、仲良さそうだったじゃん。
｢や、めてっ！！！｣
｢！ッ｣
｢シッマ、大丈夫！？｣
私はショッピの体を押し退けて、ナイフの突き刺さったコネシマの容態を伺う。
しかし彼はもう息絶えだえのようで、体はぴくりとも動かない様子だった。
彼は残り少ない力を振り絞り、私の手を払う。
｢…………裏切りモンが、｣
｢………………は？｣
｢ッたいなぁ、Aさん。酷いじゃないっすか｣
耳元でそんな声が聞こえたかと思えば、新たにナイフぎぐさりと、横たわるコネシマの中心部に深く突き刺さった。
ひっ、と悲鳴をあげる私とは裏腹に、彼は口元を歪めた笑いを堪えている。
私は彼の目的が分からない。
このままだと、私も殺されてしまうだろう。
一刻も早くこの場から脱出しなければ、と背後にいる彼を振り払おうとしたその瞬間、床に押し付けられるようにして押さえ込まれてしまった。
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メイナード(プロフ) - 天の河さん» 天の河様、コメント有難うございます。心中をはじめとした愛故の行動というものは、いつだってどう暴走するか予想の出来ないものですが、それが綺麗で、幸福であったならそれに越した事は無いと思います。閲覧有難うございました、どうか良き日をお過ごし下さい。 (2021年8月15日 19時) (
レス) id: f7c0eb2159 (このIDを非表示/違反報告)
天の河(プロフ) - 著名な方しか居ない合作ともあって、全てのお話が綺麗で、読んでいてとても楽しかったです。心中は個人的にとても大好きなので幸せです。grさんのお話と、馬鹿なshaさんのお話が特に好きです。もう大好きです。ありがとうございました。 (2021年8月15日 16時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：企画参加者（午後） | 作成日時：2021年8月15日 12時
