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朝起きると、身支度をしてリビングに向かう。
コネシマさんはまだ寝ているのか、リビングにはいなかった。
キッチンで朝食の準備をする。買い物に行けていないので簡単な物になってしまうが、冷蔵庫の中身を確認しながらメニューを決める。
食パンをトースターにセットしながらフライパンでベーコンを焼いて卵を落とす。所謂ベーコンエッグだ。
お皿にサラダと先程のベーコンエッグを盛り付ける。
丁度良いタイミングで、トースターがチンと音を鳴らしパンが焼けた。
朝食の準備が出来たので、コネシマさんを起こしに客間に向かう。
念の為にノックをすると、返事が無い。
寝ているところ申し訳ないがドアを開け、客間に入る。
「コネシマさん、朝ですよ。起きてください」
身体を暫く揺するとコネシマさんは「うーん…？」と寝惚けた声を漏らす。
kn「んー…もう朝なんか…おはよう、A」
「おはようございます、コネシマさん」
コネシマさんはやっと起き、身体をむくりと起こした。
「朝ご飯出来てるので、食べましょう」
kn「何から何までありがとうな、朝メシ楽しみやな！」
コネシマさんは機嫌良く布団から出て、敷いていた布団を畳む。
リビングに戻ってコネシマさんに席に着いてもらうとテーブルの上に朝ご飯を並べていく。
「コネシマさん、コーヒーって分かります？」
kn「コーヒーは分かるで。甘くなくてええよ」
コーヒーを2人分のマグカップに淹れ、片方をコネシマさんに渡す。私は甘い方が好みなので、砂糖とミルクをコーヒーに混ぜる。
「いただきます」
手を合わせて挨拶をすると、コネシマさんは不思議そうに「なんなんそれ？」と聞いてくる。
「日本のご飯を食べる前の挨拶ですよ」
そう言うとコネシマさんは「いただきます！」と元気に手を合わせて挨拶をする。
朝食を終えて「ごちそうさまでした」と言いながら手を合わせると、意味を理解したのか真似をして「ごちそうさまでした！」と復唱し手を合わせた。
kn「A、朝メシ美味かったで。ありがとうな」
「簡単な物ですみません。食べたい物とかあれば教えてくださいね」
そう言うとコネシマさんはかなりの食い気味で「シャケ！シャケは作れるか？！？」と言ってきた。
「鮭ですか、今日の夕飯にでもしましょうか」
kn「ほんまか！？A、プロか？」
プロではない。相当鮭が好きなんだろうか、コネシマさんと会った中で1番テンションが高かった。
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