【d!】社畜と異世界人 (ページ20)

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暫くすると案の定、ゾムさんは髪を乾かさずにリビングに戻ってきた。
先に鬱さんをお風呂場に案内して恒例の説明をする。

リビングに戻り、ドライヤーの準備をしてゾムさんを呼ぶ。

zm「ありがとうな、オカン！」

「少しは髪を労りましょうね」

「分かった！」と元気よく返事するゾムさんだが、絶対これは自力でやってくれないなと悟ってしまう。
きっと私が髪を乾かすことに味を占めているに違いない。

「明日も仕事なので、ご飯用意しておきますね。合鍵作っておいたのでコネシマさんとゾムさんにそれぞれ渡しておきます」と言い、鍵を渡す。

「家の周辺なら外に出てもいいですよ、家ばかりでつまらないでしょうから」

コネシマさんは「ありがとうな。せや、食器の洗い方教えてくれ。それくらいは俺らでやるわ」と言うので、ゾムさんと一緒にやり方を一通り教える。

kn「これなら俺らも出来そうやな」

zm「シッマ皿割るなよ」

kn「それはお前じゃい！」

頼むから割らないで欲しい。
プラスチック製の食器にしておけば良いのだろうか。

暫くすると鬱さんがお風呂から出てきて、「お風呂ええな！」と上機嫌にリビングやってきた。
ご好評なようで、日本国民として鼻が高い。

「鬱さん、髪乾かすので前に座ってください」

鬱さんは「待ってました！」と素早く私の前に座ったので、軽くタオルで乾かしドライヤーで乾かす。
ストレートのサラサラの髪が羨ましい。

ut「Aちゃん、オカンやな」

「鬱さんもですか」

ut「あんなんされたらなぁ、毎日やって欲しい」

zm「やっぱりAはオカンやな」

それに同意するかのようにコネシマさんと鬱さんがうんうんと頷く。
ついに３児の母親になってしまったようだ。