【d!】社畜と異世界人 (ページ14)

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kn視点

Aが用意してくれた朝メシを冷蔵庫から出して電子レンジで温める。
昨日の夜に前もって電子レンジの使い方だけは教えて貰ったんや。

zm「シッマ、朝メシまだ？」

やっとリビングに来たゾムに「もう少しやし、待っといて」と言うと椅子に座って足をバタバタさせながらメシまだかと待っていた。

kn「メシ出来たで」

「待ってました！」とゾムが喜び、テーブルの上に料理を並べてやる。
俺とゾムどっちから提案した訳でもないけど、Aがおらんくてもメシの前の挨拶はちゃんとする。

kn•zm「いただきます！」

そう言いながら朝メシを食べ始めた。
朝メシを食べ終えると、以前Aがしていたように食器を水につけておく。
洗い方は勝手が分からんからAが帰ってきたら教えて貰おうか。
何もせずに世話になるのは流石に気が引けてしまう。

zm「それにしても暇やな、Aまだ帰ってこんの？」

まだ朝メシ食ったばっかりやぞ、ゾムが思った以上にAの事気に入っていて驚いた。

kn「しゃーないやろ、Aは仕事やし。帰りは夜遅くなるって言うとったで」

そう言うとゾムは「そうなんか…」とショックを受けたようやった。

kn「ゾムお前、Aのこと相当気に入ってんな」

zm「そりゃあ、だってお前あそこまで見ず知らずの男の面倒見てくれる子なんて早々居らんやんか」

「それは分かるわ、Aはオカンやからな」と言うとゾムは「お！第一コミュニティ復活か！？」と茶化してきた。