come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ6)

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注目されるMV ページ6

Taecyone side

ユリムさんが書いたMV撮影が終わって

久々に自宅に帰った俺は、

Aさんと共演する台本を見てた。

セリフは

最後に少し、俺だけがある。

恋人設定の内容だけど、

ベタベタと絡むシーンはなく

爽やかだった。

ブランドのキーメッセージは、

"自然の力で美しく、健やかに"

"健康で華やかなほほえみの中にある愛"で

天井を見ながらイメージを作ってると、

クンか

Aさんにファンサしただの

ユリムさんにはするなだの言われれて、

物凄く機嫌が悪くなってたのを思い出した。

珍しいこともあるもんだ。(笑)

俺はまた

台本を読んだ。

・・・・

撮影当日。

マネージャーヒョンと俺が到着すると、

現場スタッフ達は

既に準備万端で

セットも出来上がってた。

挨拶をして、

セットを眺めようとしたら

すぐさま控え室に通される俺。

控え室は、誰も居なくて

メイク道具やセット道具が置かれ、

部屋を仕切る

クリーム色のパーテーションの向こう側を覗くと

衣装が用意されてた。

無駄がない真っ白な白いTシャツと

ダメージジーンズが一枚、

ハンガーに掛けられてる。

「テギョンーいるー？」

「はい～。」

ガチャリとドアが開いて

控え室に

スタッフが数名入ってきた。

「着替えたらこっちに来てねー。」

「はい～。」

さっさと着替えて、

鏡の前まで行くと、

メイクしてくれるスタッフのヌナは

以前出演したCMの時にも世話になった人だった。

「ね～聞いたわよ～。今度のカムバックのMV異色なんだって？」

「そうです、期待しててください。(笑)」

「サインちょうだいね！」

「もちろん。(笑)」

やっぱ話題性あるのか～。(笑)

ヌナに

音源だけでも聞かせようかなっと

携帯に手を伸ばした時だった。

目の前に置かれてる台本が目に入る。

手書きで

俺の下の名前に

Aさんの名前が加えられていた。

「ヌナ、Aさんって、もう来てます？」

「うん！Aちゃんなら、テギョンと入れ違いにスタジオ入ったわよ。」

「早いっすね。(笑)」

「あの子、いつもそうらしい～。これから期待出来る子みたいで、ちょっとスタッフの間で話題の子。」

へー。

俺は、

カムバックの曲を流し始めて

台本をまた読み出した。