come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ30)

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ニアミスページ30

「・・・っ、A」

はあっと、

ジュノが荒く息を吐くと、

私の身体は、よろこぶ。

ジュノの動きや言葉が、

私を蕩けさせる。

私の腰を待ち、

さらに深く奥を

スピードをあげて突き上げてくるジュノ。

興奮して

気持ち良すぎて、仕方ない・・・っ

浴室に響き渡る

私の声とジュノの荒い呼吸と、

シャワーの音と

肌と肌がぶつかる音。

「・・・は、ぁっ・・・っっ」

「出る、、・・・っ」

痙攣する中で、

ジュノが熱く

脈打ったのが分かった。

飛びそうな意識の中で、

ジュノが私の身体を起こす。

無抵抗な私は

興奮をぶつけるようなキスをされて、

口の中を掻き回されると

上手く呼吸が出来なくて、

意識が飛びそうなのかクラクラした。

ジュノ、愛してる。

世界中の誰よりも。

とろんとする意識の中、

そんな風に思って、

私はまたジュノに抱かれた。

・・・

Junho side

シャワーを出てからも

ベッドでAを抱いて、

結局、ぐったりするまでAを抱き潰した。

ベッドで、

俺の腕枕で

眠そうにしてるAが可愛い。

気づけば、

Aの胸だけじゃなくて

首や背中、

腕や腹にもキスマークが付いてる。

メイクヌナが上手くやってくれるかな・・・

ちょっとやりすぎたと反省。

「ジュノ、ごめんね・・・」

「・・・は？なにが？」

「いや、あいしてる・・・」

Aは

そう言って眠ってしまった。

その寝顔を見て、愛しさが込み上げた。

・・・

Aside

肌寒くて、側にある掛け物を引っ張って潜る。

でも、明らかに自分の部屋と違う匂いに

目が覚めた。

少し大きめのベッドに

見慣れない部屋に一瞬思考が停止。

だけど、なんとなくジュノの雰囲気が部屋から伝わって

ここで夜を明かしたことを思い出した。

ベッドサイドの時計は、午前６時。

「ジュノ・・・？」

私の声が、部屋に静かに響く。

ベッドから

コソッとソファの方を覗くと、

夜置いてたプレゼント達が

ごっそり消えてて、

それと共に

ジュノもこの部屋を去ったことに気づいた。

テーブルの上には、

私の荷物だけ。

それが少し

寂しかった。

携帯を触ると

ジュノからカカオ。

"『起きた？』"

送信時間は、

いまの時間から15分前。

ニアミス・・・

残念な気持ちを押し殺して、

私はジュノに

“『おはよう。いま起きたよ』←"と

返事を送信した。