come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ28)

今日:22 hit、昨日:2 hit、合計:13,220 hit

甘い形ページ28

Aside

狭いソファに二人でくっ付いてると、

ジュノが胸にキスマークを付けた。

甘い印が

ジンとする。

私にとって心臓に悪いテギョンさんの存在を、

ジュノから感じたら、

私もジュノに何かを残したくなって・・・

物とか

とにかく何かで

ジュノと私は繋がってるって

形として残したいと思うかもしれない。

「Aも付けて」

色白のジュノの細めの首筋。

戸惑いながら

出っ張ってる喉仏の横に、

私は軽くキスをして・・・

ちょっと考えて

次は、しっかり

形が残るように

強く吸い上げた。

口に含んだとき

少し汗の味・・・

そしてジュノの鼓動も聞こえそうだった。

ゆっくり唇を離すと、

しっかり残ってる甘い形。

指で撫でても

当たり前だけど消えない。

「あ〜あ。」

「付けといて、それなんだよ」

二人で笑い合った。

・・・

Junho side

"『ぐぅ〜・・・・』"

「ちょっと・・・ねぇ。ジュノのお腹？」

「違う、Aだろ？」

甘い時間は

Aがコロコロと笑い出して終わった。

「え？私かな？そういや、お腹減ってるかもしれない」

「シャワーして、なんか食べよ」

Aに手を差し伸べて、

手を繋いで、

部屋の外を覗くと

音もなく真っ暗だった。

Aは

いそいそと

身体にシーツを纏う。

「要らなくね？」

「要るよ！だって恥ずかしい！」

「じゃあ抱っこしようか？」

「え、・・・ちょ、ちょっと、！」

返事を待たずに

シーツをまだ完全に纏ってない焦るAを

俺はお姫様のように抱えて、

そっとバスルームに向かった。

ズルっと引きずるシーツを

バスルームまで一緒に引き摺り込む。

「もお〜なに〜？」

「ヤァ、力抜けって」

「慣れてないから難しい！」

コソコソ話して、

まだ熱気が残ったバスルームで、

Aは

俺に背を向けて

シーツを取って

髪を器用にまとめて、

シャワーを出した。

立ちこめる湯煙。

Aの身体にシャワーを当てると

「自分で出来るよ」って、

俺からシャワーを取り上げようとする。

だから、Aの手よりももっと上に上げて

取れないようにした。

「もージュノぉ・・・」

「なんだよ、文句ある？」

今日、俺が出来るだけのことを

Aに全部してやりたい。

しばらく、排水溝にシャワーの湯が流れ続けた。

Aとは、その間

視線が絡んで、

俺が引き下がらないと

Aは、折れて

俺に背を向けた。