come into flower～Eustoma～vol.3 (ページ23)

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嫉妬してる？ページ23

ジュノの横にちょこっと座って、

横目でジュノを見る。

もう

ジュノは

ずっと穏やかに笑いっぱなし。

私のフードを

スッと脱がして

キャップをも取って、

私は

キュッと締まってた頭が軽くなったから、

ジュノと繋いでない方の手で

髪を

バサバサほどいた。

で、またジュノを横目で見る。

そしたらジュノは、

やっぱりまだ優しく笑ってて、

私と手を繋いだまま、

両手を広げた。

ああ、もう負けだ・・・

私は

そのまま横に、

ジュノの胸に

トンと倒れた。

「A、そうじゃない・・・こっち向いて」

目尻を下げてるジュノを見て、

私は

ジュノに抱きつく。

私、

堪らなく

ジュノに触れたかった。

ジュノの手を解いて

ギュッと抱きつく。

私の身体をすっぽり包む

男らしいジュノの身体。

シャワーしたてなのか

シャンプーの香りもしてて

ジュノの香りもいっぱいで、

暖かくて落ち着く。

ジュノの胸の上で、

何とか

ちゃんと

私はジュノと目を合わせられた。

「疲れた？」

「うん・・・」

私の髪をとかすジュノの手も優しい。

髪の毛を見てたかと思ったら、

毛先を触り出すと、

私の目を離さない。

「実は、今日気分が悪かったんだけど、Aに会えたらどうでも良くなった」

「え。気分悪かったの？なんで？」

カカオじゃそんなそぶりは

一切なかった。

「ただ、何となく(笑)」

「何となくで気分悪いの？」

「そう、Aのせいでだけどっ」

え、私のせい？

私のせい・・・・

笑いながら

少し本気？

面白おかしく言ったけど、

たぶん、今日はジュノ

本当に私のせいで気分が悪かったんだ・・

そして、

心の中にあるのは、ひとつ。

テギョンさんとの撮影であって・・・

いや、でもまさか・・・ね。

でも、記憶を辿ると

撮影前もジュノは突然会いに来た。

「撮影のこと、聞く？」

「いや。いい。聞きたくない。」

そして、またジュノは

ふうと溜め息をついて

ぎゅーっと私を抱きしめた。

でも私、ジュノに言いたいことがある。

「あのね、わたし、！」

身体を起こそうとして、

話し出したところで、

ジュノがぎゅっと

笑いながらまた力強く抱きしめる。

「話すなっ！」

いや、違うくって・・・！

でも、もう言うのは止めて

ジュノに抱きしめられてた。

もしかして、ジュノ・・・

嫉妬してる？